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エビちゃん日記
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「メンマ」というニッチな商品の開発に取り組んでから、
それまではまだ、各地の分散的な課題だと思っていた状況認識が、
だんだんと大きな、社会的な輪郭をもって迫ってくるようになってきた。
と同時に、全国各地で放置竹林の問題に取り組む人々の姿が、
次々と視界に飛び込んでくるようになってきた。
関心がない世界は、たとえ目の前に存在していても「見えない」。
「発見」し「動いてみる」ことによって、その姿が「見えてくる」。
僕はいま、メンマでそれを実感している。
8月に入り、二つのセッションに参加した。
ともに主催者からの要請である。
たかがメンマをつくっただけなのに、こういった反応は想定以上だ。
期待したラーメン屋さんからのオファーはまったくないけど(笑)。
ラーメン屋さんにとってメンマは、味と価格の問題であって、
その向こうの世界はまだ「視覚外」のようだ。
依頼の一つめは8月2日、僕も会員になっている
竹イノベーション研究会(通称「BIG」=Banboo Innovation Groop の略)
の定例会で、事例発表してほしいとの要請である。
お受けするも、ただ会場が福岡大学と遠いので、
リモートでの参加とさせていただいた。
参加者は会場参加とリモート参加者、合わせて50名ほど。
僕の発表に与えられた時間は20分。
パワーポイントで資料を作成し、臨んだ。
つけたタイトルが「『メンマ』から地域へ-」。
今になって気づいたけど、左上の日付が間違ってますね。
・・・ま、そこはご愛敬ということで。
函南(かんなみ)町丹那という場所の説明から入って、
丹那にある3社(丹那牛乳、オラッチェ、弊社)が連携しているという
特徴も含めた会社の概要説明、
そこでメンマ開発に取り組んだ背景や経過、
学校給食に採用されるなど少しずつ地域で認知されてきたが
「竹林の荒廃」対策というにはささやかな端緒でしかないこと、
そしてこれからの取り組み(ビジョン)と課題について、
などなど一方的にお喋りして、20分を少しオーバーして終了。
僕の次に話題提供されたのが、「国産メンマ」の火付け役となった
福岡県糸島市から、「ITOSHIMA FOOD LAB」という
団体を運営している古賀貴大さん。
ログハウスのレストラン経営から様々な食品加工、商品開発プロデュース
などを手がけるなかで、放置竹林対策としてメンマを開発した。
何といっても、幼竹の収穫量がウチらとは桁違いである。
30haの山を管理し、収穫量は約60トン。
ちなみにこちらは約3トン。それでも売るのに苦労している。
「自然由来」と名づけた古民家を使って
飲食+情報発信の場として活用する他、
メンマづくりや竹炭づくり等の体験イベント、竹の利活用講習会
などなど、活発に活動を展開している。
こういった先達の活動には大いに刺激され、勉強にもなるが、
はたして我々はどこまで近づけることであろうかと、
道のりを想像するだけで気が遠くなりそうだ。
地道に学び、できるところから仕掛けていくしかない。。。
終了後に質問も入ってきたけど、割愛。
この日の模様がBIGのフェイスブックでも紹介されている(8月8日付)ので、
ご覧いただけると嬉しく思います。
そこから写真を一枚拝借。
頭をかいているのは、時間オーバーで謝っているところか。
終わった後は、例によって打ち上げ(という名の飲み会)もあったようで、
クッソ~ て感じ。
(ここでなんで「クッソ~」となるのかよく分かんないけど、
ま、羨ましい~、という意味で解釈ください。)
続いての依頼は、静岡県内から。
飲みたくなったので、その報告は次回に-
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