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年末まとめてダイジェスト(後編)

2024/12/29
  • あんしんはしんどい日記
  • 日々日々フルーツバスケット
年末まとめてダイジェスト(後編)

2024年、年の瀬の
ダイジェスト・レポート、後編。

 

11月24日、日曜日。
神奈川県海老名市にセンターを構える
やまゆり生協さんで、
生産者を招いての
今年の新米食べ比べ会
が開催された。

食べ比べ会を準備したのは
「提携米研究会」
(旧「提携米アクションネットワーク」)。

「提携米」の生産者もやってきて、
夜は懇親会をやるというので、
夜の席だけお邪魔することにした。

「提携米」運動。
コメの市場開放が大きな論争となった
1986年、
生産者と消費者の提携の力によって
日本の田んぼと米を守ろうという
運動が始まって、
僕は大地を守る会の担当として
この事務局を担ったのだが、
当時まだ残っていた食糧管理法や
減反政策との闘いなど、それは
なかなかにしんどい運動だった。
書き出したら切りがないので、
詳細は省く。
昔の、「ネットワーク解散」時の記事
少しでもイメージしていただけると
有り難い。

一緒にたたかった生産者、消費者団体は
時代が変わっても「同志」である。
なかでも、やまゆり生協さんは、
ブレない団体の一つだった。

夜、海老名駅近くの
地魚料理が人気の居酒屋に出向くと、
やまゆり生協の理事さんに、
提携米研究会事務局の牧下さん、
秋田・大潟村の黒瀬正さん、
山形・庄内協同ファームの
小野寺紀允さんらが出迎えてくれて、
懐かしく、温かいひと時を過ごした
のだった。

帰りがけに店の外で撮った一枚。

写真左端のマスクのおっちゃんが、
大潟村の黒瀬正さん。
あの頃、霞ヶ関の役人もビビらせた
論客・闘士とは思えない、
優しい好々爺になっていた。
(しかし日本農業の未来が
 明るくなったわけではない。)

ちなみに撮影者は
NPO法人「アトピッ子地球の子ネットワーク」
の吉澤淳さん。
組織運営の悩みも聞かされた。
頑張ってね、吉澤さん。

 

12月に入り、
10日にはボーナスも支給できた。
経営者としては
頑張ってアップさせたつもりだが、
社員の受け止めは、どうだろう。。。

パートさんにも些少ながら出してきたが、
今年は残念ながら増額できない。
最低賃金を強制的に上げさせながら、
103やら130やらの「壁」は
そのままなので、賞与以前に
勤務時間の調整がさらに必要になって
きてしまっているので。

前にも書いたと思うが、
最低賃金を無理やりアップさせても、
制度設計も連動させていかないと、
矛盾が深まるばかりなのである。
経営者からパートさんまで悩ませる
この問題は、来年以降も引きずっていく
ことになる。

 

最後に、12月22日(日)の話。

函南町畑毛(はたけ)の古民家を拠点に、
子ども食堂(名前は「ひまわり食堂」)を
運営する「NPO法人みやっち」さんが、
子どもたちを集めて
クリスマスバーベキューを開くというので、
我が社のジュースや
防災・備蓄用の長期保存パンを
カンパとしてお届けした。

場所は函南町柏谷。
早咲きの「かんなみ桜」並木がある
柿沢川沿いの土手の下に、
みやっちさんが所有する
「たべものがかり農園」と名づけた
畑があって、その一角が
子供たちが遊べるスペースとして
開放されている。

お届けしたついでに、しばし見学。
11時過ぎからパラパラと
家族連れが集まってきて、
総勢40名近くなったか。

参加費は子ども(18歳未満)無料、
おとなは材料費として一人300円。

バーベキューは大人任せではなく、
火起こしから飯ごう炊飯も体験させる
仕掛けである。

バーベキューの前に用意されたのが、
タオル生地を使ってのしめ飾りづくり。
正月用のお飾りも、
身近にある素材で手作りしよう
というアイディアだ。

指導するのはみやっち代表の
八木美弥子さん。

梱包資材のプチプチを細長く切り、
それを芯にして
タオル生地を丸めていって、
さらにその2本を縒って
しめ縄にする。
それを丸い輪にして結び、
飾りをつければ、完成。

あとはお好きな飾るをつけるだけ。
みんなお上手でした。

そんなしめ飾りづくりを
楽しんでいる間、
黙々とバーベキューの準備を進める
のが副代表の安濟芳之さん。

特殊伐採士の肩書を持つ林業家で、
竹を伐って炭を焼いたりもしている。
そのうち、そっちのほうも
見せてもらいたいと思っている。

時間の関係で、残念ながら
子どもたちの火起こし&飯ごう炊飯
体験は見れなかったが、
民間のNPOが無償(いや持ち出し)で
子どもたちの生きる力を育んでいる
ことに、心を打たれた。

しかもこれは、新たなコミュニティが
つくられていることでもある。

たべものがかり農園は、
自然農法で営まれている。
子どもたちはここで大切な
「農」も体験しているわけだ。

お隣には、
自然農法の師匠である
兵頭慎一さんの畑がある。
函南町議員で、
「函南町有機農業推進協議会」
の設立にも尽力された方である。

オーガニックのネットワークが、
ここ函南でもじわじわと広がり、
力をつけてきていることを
実感する。

来年はさらに、この流れに
しっかりとコミットしていって
みようと思っている。

 

さて、以上をもって、
今年のブログを
締めさせていただきます。
拙いブログにお付き合いいただいた
皆様には、深く感謝申し上げます。

能登の地震から始まった
2024年。
春のボランティアで見た能登の姿は
忘れてないつもりです。
内外ともに、政治も経済も環境も、
厳しい一年でしたが、
変化の種は静かに広がり、
育ちつつあるようにも感じています。

来年はよりしっかりと
“ 希望 ” が語れる年に
したいものです。

皆さま、
どうぞ良いお年をお迎えください。

合掌

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