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エビちゃん日記
- 雑記その他
遅々としてやって来ない台風に
翻弄された今週。
二つの出来事があったので
記録しておきたい。
8月28日(水)。
自民党総裁選に出馬表明した
石破茂氏が丹那にやってきて、
住民と意見交換会をやるというので、
動員がかかった。
僕はべつに自民党支持者ではないが
(一貫して無党派で生きている)、
この雨の中、もし参加が少ないと
函南の沽券にかかわる!
丹那地区がバカにされる!
というふうに考える人もいて、
それもまあ分からなくはないと、
予定していた会議を延期して
一席埋めさせてもらうことにした。
午後3時10分、
酪農王国オラッチェに到着した
石破さん一行は、丹那牛乳の工場や
オラッチェを視察した後、
オラッチェの向かいにある
農村環境改善センターの大会議室で
「意見交換会」に臨んだ。
参加者は150人くらいか。
当然のことながら、自民党支部の
動員もあっての数で、何とか
体裁は保たれた感じではあった。
この丹那視察と意見交換会を
セッティングしたのは、
地元静岡5区選出の細野豪志氏。
民主党政権時には
原子力防災特命担当大臣や
環境大臣等を歴任し、次の
党首とも目されていた方だが、
自民党に敗れた責任を取って
幹事長を辞任した後は、
紆余曲折の末、3年前に
自民党に鞍替えした。
民主党時代に散々
自民党を批判したこともあってか、
未だに自民党静岡県支部との確執は
残っているようで、
5区の公認候補で支部長の吉川赳氏
(細野氏に4回敗北・比例復活)が
いわゆる “ パパ活 ” 疑惑で
離党させられた後も、
地区の支部長にはなれずにいる。
しかし5区では
圧倒的人気を誇っている。
それでこんな時(総裁選前)に
なんで丹那に、と最初は驚いたが、
政治家の思惑は、僕には分らない。
下の写真右。
立って挨拶しているのが細野さん。
石破さんはスマホをチラ見していた。
町長はじめ来賓の挨拶、
細野さんの挨拶と続き、
石破さんの話と意見交換会は
きっちり30分と定められた。
石破さんはまず、
函南に来たのは41年ぶりで、
その時の思い出話から切り出す。
これがツカミってやつか。
鳥取県知事をやった父の死後、
父の友人だった田中角栄から
「(次は)お前が出ろ」と
言われて政治の道に入ったこと
などを披露しながら、
過去何度も挑戦し、もう出ないと
決めていた総裁選に出る決意をした
今回の思いにも触れた。
「ルールを守る自民党にしたい」
「裏金を表金にしないといけない」
(それができないから
ウラ金なんだと思うが……)
「次世代が豊かで、幸せに暮らせる
日本にしたい」と語る。
時間の関係で質問はお一人のみと、
丹那牛乳(JA函南東部)の
近藤組合長が指名された。
なんという「意見交換会」か。
近藤組合長は、質問というより
要望を一点。
「酪農の未来を守ってほしい」
石破氏は、自分は防衛族のように
言われているけれども、
農林行政にはいつも力を入れてきた、
農業は国の根幹だと力説した。
ヘンクツな僕は、
その結果が今の惨状だろう、
と言いたくなったが、
聴衆の多くは深く頷いている
のだった。
牛乳を小中学校だけでなく
高校でも飲めるようにしたい、
とも語った。
そして、酪農をどのような形で
サポートするかが課題であると。
高級スーパー「成城石井」には、
地元・鳥取の大山牛乳と一緒に
丹那牛乳が並んでいる。
- と持ち上げることも忘れない。
やっぱ農民をたぶらかす(失礼!)
のは自民党が1枚も2枚も上手だと
思わずにいられないご講演であった。
こんな忙しい時にも拘わらず、
石破さんは丹那を選んで来てくれた。
細野も頑張ってるじゃないか。
・・・参加者はみな、そう思ったことだろう。
敵失で巡ってきたチャンスに、
野党の姿は見えない。
何やってんだろう、と思う。
メディアでの世論調査では、
自民党支持の理由のトップは
だいたい「他よりましだから」。
まあそうなっても仕方ない
有り様に見える。
どこが「意見交換会」なんだと
独り言ちながらも、
自民党のしたたかさと底力を
見せつけられて、
会社に戻ったのだった。
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