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「シカ肉だより」始めます。

2018/11/01
  • 伊豆半島・シカ肉だより
「シカ肉だより」始めます。

皆さま、こんにちは。
新設「伊豆半島・シカ肉だより」にお立ち寄りいただき、
有り難うございます。

フルーツバスケットではこの度、伊豆市と契約を結び、
シカ肉の販売を開始いたしました。

伊豆半島ではシカやイノシシによる被害が増加する一方で、
伊豆市での農作物の被害は、特産品であるワサビだけで
年間1億円に達するほどです。

捕獲以上に個体数が増える状況が続いていて、
適正規模(1㎢に1~2頭)の10倍以上の密度になっています。
農作物以外にも草や樹木(新芽や皮など)まで食べつくす勢いで、
林床の草がなくなり、樹木の更新力や保水力の劣化とともに、
降水量の多い伊豆半島にあって
土砂災害のリスクも増大しつつあります。


(写真提供:伊豆市有害害獣捕獲隊・加藤隊長より)

伊豆市では、7年前の2011年、
全国に先がけて公営のシカ・イノシシ専用の加工処理施設
「イズシカ問屋」を建設し、
適正規模に抑える努力を今も続けていますが、
運営の安定化には肉の販路拡大が課題となっていました。
そこで少しでも地域への恩返しができればと、
販売に協力することとなったものです。

(イズシカ問屋の外観)

森の生態系バランスを取り戻すことが環境を守り、
農林業(=私たちの食と暮らし)を守ります。
しかも私たちが “ 食べる ” ことによって、
シカは害獣ではなく、自給率100%の
貴重な国産動物性たんぱく資源となります。
しかもシカ肉は高たんぱく・低脂肪・低コレステロール・
鉄分豊富など、ヘルシーな肉として
高い評価を受けているものです。

販売はロースの200gブロック(冷凍)。
パックされた状態。

赤身で、柔らかく、
一般的に言われる臭みもなく、美味しく仕上がっています。
それは捕獲後すぐの放血と速やかな搬入・一次処理、
そしてしっかりと熟成させる技術によります。

やっかい者から “ 森の恵み ” へ -
たんに「美味しいジビエの提供」というだけでなく、
これを素材として、伊豆の森の様子や
関わる人々の話などもお伝えしたいと考え、
このコーナーを開設しました。
伊豆の森で起きていること、野生動物と人の共生を模索する姿は、
今日の日本の姿にも重なっていくことと思います。

 

販売は当面、大地を守る会のみとなります。
発売は11月5日から、
限定500パックの予約受付という形でスタートします。

食べることを通じて森とつながり、
地域課題解決への「取り組み」として
発展させていきたいと願っています。
食の素材であると同時に「メディア」として、
このいのちを生かすことができれば、本望かと。。。

たくさんのご意見やご批評もいただけると嬉しいです。

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