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緑肥作物の活用から有機農業の意味について考える

2026/03/06
  • 食・農業・環境
緑肥作物の活用から有機農業の意味について考える

3月5日、啓蟄。

僕のなかではこのあたりから
だんだんと暖かくなっていく、
という記憶なのだが、
それが年々早まっていくだけでなく、
異常に暖かい日があったりするので、
ぶり返す寒さがこたえたりする。
皆さんはいかがでしょう。
どうか体調にはくれぐれも
気をつけてお過ごしください。
(と人に言える資格はないけど・・)

 

さて、函有協
(函南有機農業推進協議会)
活動報告の続きを-

 

2月25日(水)、この日も夜、
函南町役場会議室に集合。

函有協と
「函南町農業推進協議会」
の共催で、勉強会を開催。
集まったのは40人ほど。

僕は今回の企画によって
函南町に「農業推進協議会」
というのがあるのを知った。
しかし残念ながら、
町のHPを見ても、
この協議会が何をしているのか
つかめない。
ま、それはこれから
学ばせてもらうこととして-

 

勉強会のテーマは
緑肥作物を活用した土づくりと
有機栽培について。

講師は、
函南町畑毛(はたけ)で
有機農業を実践する土壌医、
米倉賢一さん。

農場の名前は
「伊豆陽なたビオファーム」。
また別に
「有機稲作研究所」代表という
肩書きもあり、
講演や技術指導で全国各地を
飛び回っている方。

2004年の夏には、
「大地を守る会」の
米の生産者が集まった会議で
講演をお願いしたこともある。

 

で、講演内容を
素人なりに解説すると-

「緑肥」とは、
土壌を肥沃化させるために
育てる作物のこと。
収穫する前に田畑にすき込む
ことで次に作る作物の肥料にする。

作物を育てるためには
三大肥料(窒素・リン・カリ)が
必要とされるが
(もちろんそれだけではない)、
その補給を化学合成された肥料に
頼る近代農業に対して、
有機農業は土中の微生物を豊富にして
「地力窒素」を高める技術である。
そのために微生物のエサとなる
「有機物」が必要となるが、
それを緑肥栽培でまかなう。

緑肥作物にはイネ科・マメ科の他
たくさんの種類があって、
作物による効果の違いを知る
必要がある。

その詳細は割愛するが、
緑肥作物は根が伸び、土中の
通気性と透水性が向上し、
土壌の物理性・化学性・生物性
など総合的な地力が高まる。

マメ科の植物(レンゲやクローバー等)
は持っている根粒菌によって
空気中の窒素を取り込む
(窒素固定という)力があり、
またすき込まれて微生物の
餌となって生物の多様性を高める。
イネ科は物理性を改善し、
ヒマワリやカラシナは
景観の形成にもひと役買ってくれる。

微生物から始まる生物の循環で
栄養素が取り込まれては放出され、
植物と動物の共生とともに
「食物生産」の自給力と持続性が
高まるというわけだ。

これらの技術を
有機農家はいとも簡単に
「土づくり」と呼んだりする。

そして米倉さんの話は、
そこからより具体的な施用方法
の説明へと進む。

種子(品種)による播き方から
覆土のコツ、
季節と作物との組み合わせ、
輪作方法など。

背丈が伸びる品種(ソルガム等)は
暴風対策や隣接農地からの
農薬飛散(ドリフト)対策にもなる。

 

結論。

緑肥作物導入のメリットは、
・肥料代がかからない。
・外からの肥料の持ち込みが不要。
・塩類濃度が高まらない。
・休閑期の雑草管理が楽になる。
・輪作体系が組みやすい。
・センチュウ被害がなくなる。
・地力が高まる。

そして加えて、
炭素(有機物)貯留能力の向上
=CO2吸収によって
地球温暖化の緩和に貢献する。

石油依存度も減る
(エネルギー自給率も高まる)。

つけ加えるなら、
これは世界に通用する技術であり、
世界貿易の不公正さを補い
食の自立に貢献することができる。

もちろん種代や手間もかかるが、
それを上回るメリットがある。

 

先般紹介した菌ちゃん先生
(吉田俊道さん)もそうだが、
有機農業(自然農法も含む)理論は
着実に豊かになってきている
と思う。

国際政治はとんでもない方向に
いっているけれども、
どんな時代になろうとも
農業とは人が生きるために
欠かせない営みであり、
その永続性を守り育む
有機農業は、
未来への希望の一つである。

やはり確信をもって言いたい。

有機農業は「平和の思想」
なんだと。

自信をもって進めましょう。

※写真は「函有協」会長・水野昌司さん
からお借りしました。御礼申し上げます。

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