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函南の有機農業の一歩は、現場研修から

2025/11/02
  • かんなみ百景
  • 食・農業・環境
函南の有機農業の一歩は、現場研修から

新宿「カタログハウス」での
セミナーから函南に戻った
翌10月26日(日)。
函南町有機農業推進協議会
(以下、函有協)主催による
初めての現地研修会が催された。

視察先は2カ所。
参加者は農家だけでなく
地元スーパーのバイヤーさんも
含めた14名。
地元スーパーから2名。
これ、大事にしたいと思う。

 

最初に訪れたのは、
山間部の桑原という地区で
有機農業を営む
(株)共和ファームさん。
代表は加藤康弘さん、
55歳。

山あいを開墾した農場は
186.5a。
年間50品目ほどの露地野菜を
すべて有機で周年栽培。
有機JASは2007年取得。

元の家業は酪農だったが
40年前に廃業。
康弘さんは若くして土木会社に
従事した経験からユンボも覚え、
21年前に就農し、
傾斜地を開墾して、今も少しずつ
ほ場を広げている。


(写真右が加藤康弘さん)

米倉賢一さん(写真中央)の
支援もあってか、土づくりは
ヘアリーベッチやエンバクなど
緑肥主体で、菜種油かすや米ぬか、
苦土石灰を活用しながら
輪作を心掛ける。
労働力はお母さん含め
家族3人のみである。

販売先はJAの直売所や
スーパーの地場野菜コーナー
など地元でほぼ賄っている。
最近はレストランからの
引き合いも増えてきているようで、
僕が水を向けても
販路拡大にはあまり関心を示さない。
まあ、バランスが取れているなら
他人が言うことなし。

悩みはご多分にもれず、
中山間地なので
イノシシやハクビシンなど
獣害が多いこと。
ここでも農家間のやり取りは
電気柵をめぐっての情報交換が
行なわれていた。

 

次の視察は丹那地区の
エコファーマー認定農家、
神尾ファームさん。

代表の神尾尚宏さんが
案内してくれたのは、
丹那からさらに山間の
軽井沢という地区にある
キャベツ畑。

彼は有機農家ではない。
農薬・肥料を削減するプラン
を持ってやっている。

耕作面積はここを含め180a。
露地野菜を年間約40品目栽培。
労働力は妻と両親に
不定期のアルバイトが4名。

じつは奥様は
野菜ソムリエで活躍する、
「伊豆の里山めんま」のレシピ
づくりでもご協力いただいた
かおりさん である。

「有機」ではないけれども、
丹那の牛糞を使った完熟たい肥を
利用してくれる大事な農家だ。

 

有機農業では国民の食料は
賄えないといった論が
今でもしつこくあるが、
化学肥料はほぼ輸入依存であり、
しかも資源は枯渇しつつあり、
高騰を続けている。

近代農業は、
化石燃料に依存している。
農薬も肥料も自給できていない。
耐震設計のできてない構造物
のようなものだ。
さらに気候変動も相まって、
水や食料が奪い合いになる
時代が迫っている時代に、
有機農業批判者は足元も見ず、
未だに高みからモノ申している。

農業を資源循環型に
作り変えていくことは、
AI活用とか小賢しく考える
よりもずっと、人にとって
必須の「生きる道」なのだ。

神尾さんは、そんな
この地の資源を生かしながら、
輪作や病気に強い品種の選定、
微生物を活かして
農薬に頼らない害虫対策等々、
研究を重ねている。

こういう農家を応援できる
有機農業運動でありたいと思う。

視察を終えての記念撮影。

函南での有機農業推進の
コアとなる人たち。
たったこれだけだけど、
何事もこういうふうに始まる。
ここからなのです。
大地を守る会もそうだったし。

 

最後にご案内を。

11月30日(日)に、
函有協主催による
2回目のイベントが行われます。

お時間ある方は、
ぜひお越しください。

 

函有協代表の水野昌司さん
によれば、
学校給食への導入も
行政と話の接点が持てたという。

結成されて2年目に入り、
まだよちよち歩きながらも、
少しずつカタチが作られていく。
そんな動きにコミットできる
のは楽しい。

歴史は動いているし、
動かせるのである。
一人一人の歩みは
あまりにも小さいけれど、
諦めないことだと思う。

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