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エビちゃん日記
- 米プロジェクト21
- 脱原発・自然エネルギー
『ザ!鉄腕!DASH』にアオサの写真を・・の話。
使ってくれるかなあ~ と今夜の番組を観ていたら、
出ましたね、ほんの数秒だけど。
「提供:大地を守る会」とクレジットも入っていた。
番組スタッフの方、有り難うございました。
そのシャッターチャンスは逃したけど、せっかくなので一枚。
しかし、海藻で魚を釣るという展開は意外だったね。
いつか試してみたい。
田舎の、もう誰も入らなくなったあの磯場なら、どうだろう。。。
郷里を出てから釣りは長らくやってない。
こっち(関東)で覚えたダイビングは気楽にやれるものではなく、
続かなかった。
で、思い出す原点は、やっぱ素潜りだな。
手作りの稚拙な道具で遊んだ時代が懐かしい。
自然は厳しく、でも優しかった。
磯場は食い物(生き物)の宝庫だったから。
無駄な殺生もかなりした。。。
この番組を観ると、そんな郷愁に駆られてしまう。
なんかくすぐられるのだ、
退化した本能がまだ残ってるみたいで。
このあたりが番組長寿の秘訣なのかもしれない。
ま、そんな感傷は置いといて、
福島行の後半を終わらせなければ。
2月14日(土)、二本松東和から会津・喜多方に向かう。
しかしこれが難儀した。
東和では晴れていたのに、郡山まで来ると雪になっていた。
しかもその先の会津は吹雪のため磐越西線は止まっていて、
雪が舞う中、会津若松行き高速バスの乗車口に並び、
1時間待って、ようやくバスに乗れた。
こういう時は順番に整理券を渡すとかさあ、
やりようがあるんじゃないの、JR!
何も言わずじっと立ち続ける老夫婦に東北の凄味を感じながら、
僕はイライラと貧乏ゆすりなどしていたのだった。
東和を回ったので、「種蒔人」の搾り立ち会いは諦めていたけど、
結局、大和川酒造交流会に合流できたのは夕方6時を過ぎて、
もう酒宴が始まっていた。
くそッ! 楽しくやってるではないか・・て感じ。
今年も良い酒に仕上がったことが、空気で分かる。
しかも何と、社長の次男・鉄弥さん(下の写真右)が
杜氏になったと、いきなり聞かされた。
要するに、
社長の彌右衛門さんが自然エネルギー運動のほうに
魂入れこんじゃったもんで、
工場長兼杜氏であった弟の典明さんが社長になり、
杜氏を鉄弥さんに譲ったということらしい。
彌右衛門さんらしい潔さだ。
いいんじゃない、態勢はできてたようなもんだし。
上の写真の手前は、蔵人・板橋大くん。
夏の野菜セット「あいづ耕人会たべらんしょ」メンバーでもある。
自分そっくりの子供もスクスクと育っているようで、
しっかりしてきた。愛されキャラだね。
挨拶に立つ佐藤典明社長。
まだ照れがあるようだけど、お酒造りに関しては
篤い信頼を得ている。大丈夫でしょう。
山都町から、「たべらんしょ」の代表である
小川未明(みはる)さんも顔を見せてくれた。
「種蒔人」をきっかけに、人がつながっていく。
この22年はダテじゃない。
あの1993年の大冷害の年、
須賀川市・稲田稲作研究会の伊藤俊彦さんとこの蔵に乗り込んで
「俺たちの酒を造りたい」と
当時の佐藤芳伸専務(現:彌右衛門さん)に談判してから、
この物語は始まった。
最初につけた名前は『夢醸』(むじょう)。
みんなの夢を醸していこうと願った。
21世紀に入って、『種蒔人』と改称した。
どんなに苦しい時でも未来のために種を蒔き続ける、
そんな百姓の魂に学びながら、
僕らも一粒の種を蒔き続けよう、と。
今年も良い酒に仕上がった。
ひたすら感謝して飲み、酔いの遅れを取り戻す。
大震災や原発事故という苦難を経験した今、
僕はこの名前を付けたことを、改めて誇りに思う。
イベント自体は後輩たちがつつがなくやってくれて、
僕はただ嬉しく飲んで、偉そうに喋るだけ。
でも、夢はまだ終わってないんだ。
次代に向けての種も、もっと播かなければならない。
大地を守る会オリジナル純米酒『種蒔人』
に込めたメッセージは、
「この酒が飲まれるたびに、山が守られ、水が守られ、
田が守られ、人が育つ」。
2002年から、この酒一本につき100円を貯金する
「種蒔人基金」を創設した。
毎年、水源保全活動へのカンパなどに使いながらも、
基金財源は200万を超えた。
飲めば貯まる、そんなお酒が他にあるだろうか。
飲ん兵衛たちがシコシコと命がけで飲んで貯めてきた闘争資金。
たたかいはこれからだ。
会長に退いた彌右衛門さんも、ヴィヴィッドに仕掛けている。
人物への好き嫌いを度外視して、
こんなイベントを地元に持ち込んだ。
3月11日に、喜多方で一番大きいホールを借りて
二人の元首相(細川護熙&小泉純一郎)を招いての講演会を
ぶち上げたのだ。
まあ地元へのインパクトは大きかったようで、
予約はすぐに満杯になったと聞いている。
町の文化財保存に精を出した父を「道楽だ」と批判していた息子が、
今や歴代首相を呼ぶといった荒業を駆使して
「脱原発・脱東電」闘争の先頭に立っている。
いつのまにか、大地を守る会は「(株)会津電力」の株主である。
人をつなげる「種蒔人」は、ただの酒ではない。
静岡の子会社に移っても、僕はこのたたかいの責任を
果たさなければならないと思っている。
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