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大地を守る東京集会2015-幕張会場から

2015/03/02
  • 大地を守る会
  • 食・農業・環境
大地を守る東京集会2015-幕張会場から

大地を守る会の職員となって32年と3ヶ月。
32回目の「大地を守る東京集会」が、今年も開催された。
2月28日は千葉・幕張の大地を守る会本社での
だいち交流会(地区集会・幕張会場)に参加。
そして3月1日は、新宿NSビル30階を借り切っての
「大地を守る会の オーガニックフェスタ」。
随分と様子も変わったけど、変わらないものもある。
それを見つめ続けるのも、まあ古株の役目かと思う。

最後の最後は、帰れなくなった生産者とカラオケに潜り込み、
久しぶりに朝まで歌った。
帰れなくなったというより、帰る気がない、というべきか。
生産者とは、北海道美瑛町の早坂清彦と、長野・佐久に入植した
元大地職員、遠藤幸太郎の二人。
遠藤が絶叫する長渕剛 Vs. 早坂が歌い上げる三橋美智也。
合い間に我々(残った数名の大地職員)。
3月2日朝5時前、新宿駅のホームで早坂さんと別れて、
僕の2015年東京集会が終わった。
魂は変わらないつもりでも、体は年齢を隠せない。。。

ボーッとした頭で振り返ってみる。
まずはだいち交流会・幕張会場から。
いきなり写真までボンヤリしているではないか。
目も悪くなってきたか。

20150302地区集会➀

会場は幕張テクノガーデン21階。
(株)大地を守る会本社の休憩室である。
80人の定員いっぱいの人が集まってくれた。

本会場のテーマは、「海と森と里と ~大地を守る会のつながり~」。
以前にも紹介した映画『海と森と里と つながりの中に生きる』から
そっくりパクらせてもらったタイトルだけど、
主催された大地サークル(会員が自主的に活動する会)
「顔の見える関係人」にとっては、まさにこれを
「大地を守る会」で表現してみたかったんだよ、ということらしい。
森-里-海のつながりの中、それぞれの場所に生産者たちの姿があって、
生産物を運ぶ人がいて、受けとる人がいて、つながりが保たれる。
森の人、里の人、海の人がいる。
またそれに対応する専門委員会が大地を守る会にはある。

まずは前段として映画を観てもらった後、
「では、森から始めてください」
と司会の伊藤雄一さん(顔の見える関係人代表)が促す。

専門委員会「森と木の住まいづくりフォーラム」
事務局・新井から活動報告があり、
株式会社山一代表の柴原孝さんが紹介される。
信州は南木曽で林業の傍ら、木製品の加工会社を運営している。

20150302地区集会②

柴原さんは、間伐や枝打ちなどしっかり手入れされた森と
放置された森の違いを、スライドを使って説明してくれた。
また小学生の時から「自分で考えてやってみろ」と、
わずかな面積ながら管理を任され、森の育て方を体で学んできた。
「学校から帰るとすぐに森に飛んで行った」と振り返る。

広い間隔で苗木を植えたほうが、
途中で間伐(間引き)しなくて済むんじゃないか。
そう思って植えたところ、草の成長のほうが早く、
思ったように育たない。
逆に密植することによって草に負けることなく、
また木同士の生存競争によって成長速度が速くなる。
そんなことを少年時代から学んでいったのだ。

伐っては植え、また育てていく。
しかし自分が植えた苗木が立派な成木となった姿は、
生きている間には見れない。
「200歳まで生きる」とお父上は豪語していたそうだが、
それくらい未来のための仕事なのである。
だからこそ、長い時間をかけて育てた木は
端材まで含めて大切に使いたい、
というのが柴原さんの強い思いである。

株式会社山一さんの仕事は、
まな板や飯台のメンテナンスまで含まれている。
黒ずんでしまったまな板を、カンナで削り直してお返しする。
数年ごとに数ミリずつ削っていけば、30年は持つ。
使う人にも愛着が湧き、良いものが長く、大切に扱われる。

木としっかり付き合う暮らしの豊かさを楽しむことが、
健全な森を維持することにつながっている。
森が守られれるとは、イコール水源が保全されることである。
生命の水は森から生まれるのに、
この国は森の仕事を見離してきた。
でもつながりは取り戻せる。その輪はここにもある。

水は流れ、里に下りてくる。
ここで田んぼを守っている人たちの活動へと移る。

どうにも頭が回らなくなったので、今日はここまで。
すみません。寝ます。

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