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エビちゃん日記
- 米プロジェクト21

3月3日ひな祭り。まだ体がだるい。
昨日は新宿から幕張本社に直行し、会議をやって
早めに丹那に戻った。
実は福島県二本松市・羽山園芸組合から
リンゴが届く日でもあった。
会社に戻れば「無事届いてますよ」の報告。
それを今日、ジャムに加工した。
「つぶいりピュアなりんごジャム」1,800個の完成。
福島支援の一助になればと企画したものである。
この報告はまた追ってするとして、
だいち交流会の続きを。
森から里へ-
専門委員会「米プロジェクト21」から、戎谷が報告。
専門委員会(当時は「大地のおコメ会議」)
を結成したのは1988年。
コメの輸入自由化ってなんだ? から始まり、
「コメ作りのプロセスと田んぼの役割をちゃんと学ぼう」と、
千葉・山武の田んぼを借りて稲作体験を始めたのが90年。
以来25年、述べ3千人近い人たちが田んぼに入って、
その力と豊かさを体感してくれている。
93年の「平成の大冷害」の経験からは、
「大地を守る会の備蓄米」という企画が生まれた。
生産地である福島県須賀川市「稲田稲作研究会」との交流は、
3.11を挟んでむしろ濃くなったと思う。
稲田の生産者たちは前代未聞の田んぼの除染に取り組み、
海外からも取材が訪れるほどの成果を生んだ。
この技術はいつか世界を救うことになると、僕は思っている。
決してあってはならないことなんだけど。
93年には秋田・大潟村の生産者たちが
八郎湖の上流部にブナの森を甦らせようと植林活動を始めた。
また「田んぼを一枚でも多く残していこう」と、
稲田のコメを使った日本酒造りの企画も生まれた。
94年に完成した大地を守る会オリジナル純米酒『夢醸』
(現在の『種蒔人』)では、2002年から「種蒔人基金」を創設し、
お酒の消費に応じて田んぼや水系を守る活動資金が増える
仕組みがつくられた。その基金はささやかながら、
飯豊山の麓・山都町での堰(水路)の保全活動を応援している。
これらはすべて、僕らが築いてきた
生産と消費のつながりの質を体現している。
ここで、秋田県大潟村の生産者たちが
20年以上にわたって続けてきたブナの森づくり活動の意味を、
「ライスロッヂ大潟」の黒瀬友基さんに語ってもらう。
日本第2の湖であった八郎潟を干拓してつくられた大潟村。
言ってみれば環境破壊から誕生した村だが、
農業用水と生活用水が共有されることもあって、
環境問題への関心は当初より高かった。
早くから女性たちによるせっけんの普及(合成洗剤を使わない)
活動が展開されたり、除草剤MOを追放した先駆けの地でもある。
バブル期に起きたゴルフ場建設に反対する運動から、
彼らは水系の上流からの保全、つまり山に目を向けた。
ブナの森を取り戻そう、を合言葉に植林を開始したのが93年。
以来22年、植林面積はじわじわと広がって、
初期の植栽地は立派な広葉樹の森に育ってきた。
「植栽日は毎年11月3日。前の日は前夜祭と称して
山の幸海の幸を囲んで楽しい宴会になります。
ぜひ来てください。」
獲れたてのマグロやカニで人を釣る。
友基さんのプレゼンはチョー贅沢な蒔き餌で絞められた。
水を守りながら、いつまでも美味いコメを作り続けたい。
そんな思いで、無報酬で山仕事を続ける農民たちがいる。
国土と暮らしの土台が、当たり前の値段でコメを食べ続けて
くれさえすれば守られる(楽しい宴席付きで)。
食べるとは、かくも奥深い。
水系を辿って最後は海へ。
本日の気力・・・ここまで。すんません。
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