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エビちゃん日記
- 米プロジェクト21
静岡・函南に勤務地は変わっても、
大地を守る会の専門委員会「米プロジェクト21」担当は
しつこく継続しているのでありまして、
したがってこの時期になると、恒例の
『 大地を守る会の備蓄米「大地恵穂(けいすい)」収穫祭 』
のご案内、となるのであります。
日にちは、9月27日(土)。
場所は、福島県須賀川市・稲田稲作研究会の拠点「ジェイラップ」にて。
東京駅から大型バスで往復します(電車・自家用車での参加もOK)。
一般参加もお受けしています。
概要は、以下にてご確認ください。
http://www.daichi.or.jp/info/event/2014/0804_4930.html
福島で、もっとも先進的なコメ作りと除染技術を確立させた
ジェイラップの探究心と、 “ 絶対にあきらめない ” スピリッツを、
たくさんの人に見てほしい。
「福島の復興にこそ、この国の未来がかかっている。」
そのことを実証せずには死ねないと、
ただひたむきに “ 未来のために ” 今なすべきことをやり続けた
彼らの、信念を支えた希望とは何だったのか、感じ取ってほしい。。。
ジェイラップ代表・伊藤俊彦さんからの参加者へのメッセージを
ここに転載させていただきます。
大地を守る会のみなさん。
今年も収穫祭に参加していただき、本当にありがとうございます。
もうすぐ備蓄米の収穫が始まります。
今年も皆さんにお会いできることを楽しみにしています。「太陽熱利用乾燥調製施設」を平成6年に稼働させてから、
21回目の秋を迎えようとしています。
大地を守る会の「備蓄米」とは “ 一卵性双生児 ” のような関係にあります。
お米同様、丁寧に使ってきた施設ですが、
20年という歳月に施設は老いてきました。
昨年12月からこの6月までの半年間をかけて、
もう一世代後の世代に想いを託すために、
思い切って「平成の大改修」を行ない、
あと20年頑張れる施設として蘇りました。
ガラスハウスのガラスを20年ぶりに張り替え、錆びた鉄骨を磨き直すなど、
ピカピカに蘇った施設も、
私たちと一緒に皆さんとの対面を心待ちにしています。(張り替え作業中の太陽熱乾燥施設)
昨年秋に収穫された「大地恵穂」の、
月一回のゲルマによる精密測定の結果は、
「2013年産備蓄米(白米)を、年間60㎏ 食べたとしても、
年間の内部被ばく線量は0.0008mSV以下を示す」ものでした。
安全基準値の1000分の1以下という結果は、限りなく0に近いということです。世界で初めて原子力災害によって水田が汚染された2011年、
稲田稲作研究会は「年間を通して1Bq/㎏ 以下のお米の生産供給」
を目標として掲げました。
この目標が「2013年産備蓄米」で達成されたのです。
皆さんに励まされながら夢中で取り組んできた対策の成果は、
皆さんと共有できるものになりました。
何より “ 限りなく0リスクに近い安心 ” を、
生産者自らの努力で手中にできた達成感はひとしおです。
本当にありがとうございました。基幹倉庫と農産加工施設の屋根に乗った太陽光パネルは、
今年7月までに延べ300kwが稼働。
来年中には2000kw規模まで拡大する予定です。福島の農業はこれからです。
学びを貪欲に実践に移し、もう一歩前を目指し続けます。
振り返れば1993年(平成5年)、
夏の大冷害によって日本中が米不足に陥り、緊急輸入まで行われて
“ 平成の米パニック ” と呼ばれた年。
大地を守る会も米の供給を制限せざるを得なくなり、
多くの会員さんから罵声を浴びせられた記憶は、今でも鮮明に蘇る。
折しも稲田では、太陽熱乾燥とモミ貯蔵という
画期的な設備が建設されていて、僕は伊藤さん(当時JA職員)に
「この設備を使って、民間でもできる備蓄システムをつくってみたい」
と持ちかけた。
伊藤さんの反応は素早く、というより同じことを考えていたようで、
「よし、やろう」の即決だった。
しかしその後に待っていたのは各方面からの圧力で、
彼の人生は大きく針路を変えることになる(JAからの独立)。
僕にとってもけっこうな正念場だった。
でも意外と楽しくもあった。
“ 絶対に彼を裏切らない ” と腹を決めてたからだと思う。
翌94年からスタートした「大地を守る会の備蓄米」。
世間では豊作の年も不作の年も、常に安定した品質を保ち続け、
最大の危機となった原発事故に対しても、
伊藤俊彦率いる稲田稲作研究会は、前を向かって歩み続けた。
この軌跡から編み出された技術は、
いつか世界を救うことになる、間違いなく。
そして今、自然エネルギーへの挑戦も始まっている。
彼らの使命感を支えるのは、次世代の笑顔であり、
“ 食べる ” 営みによってつながってくれている
消費者の存在である、これも間違いない。
「備蓄米」21年目の収穫をともに祝い、希望を分かち合いたい。
一人でも多くのご参加を!
・・・と訴えながら、僕は行けないのよね、ゴメン!!!
大阪で、盛会を祈りながら仕事に励むのであります。
これもまた連帯であると信じながら-
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