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エビちゃん日記
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お彼岸に墓参りをするのは日本だけの風習らしい。
お遍路の国に生まれたくせに信仰心の薄い自分は
その由来も知らず、
高校卒業と同時に東京に出て以来、この時期に墓参りに帰ったことがない。
でも田の畔に咲く彼岸花を見るとどうも血が騒ぎ、
きまって郷愁をそそられてしまうのは、何でだろう。
稲刈りの始まりとともに咲き、
気持ちを秋のモードに転換させてくれる。
僕にとって彼岸花は、
四季と人生の積み重ねを振り返させる花である。
さてと、遅まきながら、15日に行なわれた
「ウエダ家の豆乳発酵マルチクリーム」のプレス向け試食会
の模様をアップしておきたい。
場所は東京・丸の内永楽ビル地下、iiyo(イーヨ)横丁内の
直営店「Daichi & Travel cafe」。
集まっていただいたプレス関係は、
フリーランスの方も含めて30名強。
やっぱ圧倒的に女性が多い。
奥の壁際には、今回のプレゼン商品である
「豆乳発酵マルチクリーム」と「ぶどうバー」に乳酸菌パウダー、
そしてウエダ家さんの著書が並べられた。
まずは大地を守る会の広報・町田正英から挨拶。
お店のPRにも力が入るのは、さすが元マネージャー。
次にMD部・内田智明から、
大地を守る会のウェブサイトの説明と、ウエダ家さんの紹介。
大地を守る会とウエダ家の出会いから始まり、
会員向け講座など開きながら関係が深まってゆき、ついに
ウエダ家さん開発の「自然発酵乳酸菌EPS」を活用した
「新しい食品」群の誕生まで至ったこと、
またその販売計画などが説明された。
続いて、ウエダ家(COBO株式会社)さんの登場。
右から社長の植田夏雄さん、亜弥さん、遊さん、好さん。
菌と発酵のコスモスに憑りつかれた「もやしもん」一家。
元々がデザインの仕事をされていた「ウエダ家」さんに、
在来品種野菜の企画「とくたろうさん」(現在の「日本むかし野菜」)
のチラシ制作を発注したのがお付き合いの始まりだが、
その後ウエダ家さんは、天然酵母パンの出版企画がきっかけで、
菌の世界へとのめり込んでいった。
そしてついに、山形・おきたま興農舎が育てた無農薬ササニシキと
自然栽培玄米麹をもとに、自然発酵によって
安定した乳酸菌群(菌叢)を育てることに成功した。
それは「自然乳酸菌EPS」と名付けられ、
ウエダ家が設立したCOBO株式会社で現在、
知財として特許出願されている。
また事務所を置く横浜市からは、
このほど「横浜知財みらい企業」の認定を受けた。
未来を育てる知的財産を有する企業として認められたのである。
そのEPSを使った様々な商品開発に挑んだのが、
我がフルーツバスケットというワケで、
約1年の試行錯誤を経て、ようやっと
第1弾の「豆乳発酵マルチクリーム」が完成した。
亜弥さんからマルチクリームの特徴や、
食材としての汎用性の広さ(マルチな力)についてプレゼンがあり、
それを受ける格好で、商品化したメーカーとして、
僕も発言させて頂いた。
今の僕の思いは、こんなふうだ。
EPSが乳酸菌と酵母のネットワークであるなら、
それを基にした商品開発とは、
人と人を、ある価値でネットワークさせるものになるだろう。
ただのユニークな食品開発ではない、
原料生産者から販売者・消費者までを
大きなテーマで包み込んでいく可能性を秘めたものだ。
これはコラボではなく、プロジェクトである。
いよいよ試食の開始。
「うわッ、メッチャおいしい、これ!」
といった声が上がり、
記者の集まりとは思えない、
和やかな食事会といった雰囲気が醸し出される。
フードアナリストとか食育インストラクターといった
肩書を持つ方々もいて、
僕ら旧世代の固定観念による「マスコミ」という枠では収まらない、
新しいネット情報網を駆使する人たちがやって来ていた。
発見した情報は、
今すでにここから発信されているのである。
マルチクリームは9月21日より発売開始。
具体的な商品説明と購入方法については、
大地を守る会・大地宅配のHPからどうぞ。
⇒ http://www.daichi-m.co.jp/foodreport/2614/
こちらは第2弾で予定している「自然発酵ぶどうバー」。
数千年前から品種改良されてない古代小麦ディンケルの全粒粉。
ぶどうは山梨・渡辺孟のベリーA。
EPSの力で48時間自然発酵して、消化しにくい全粒粉を
しっとりとした甘みのあるバーに仕上げた。
1本で食事になる、モバイル完全栄養食。
フルーツバスケット内のケーキ工房
「ムーラン・ナ・ヴァン」にて、
こちらも1年近い試作を繰り返して、
何とか安定的な生産に漕ぎつけた。
現在、賞味期限設定の試験中。
商品化するとは、常に一定の品質を保たせる必要がある。
けっこう慎重に考えていて、
発売は、年明けになるか・・・
最後に挨拶に立つ植田夏雄さん。
この自然発酵システムによって、
貧しくなるばかりの日本人の腸内フローラを蘇らせたい。
菌の力が人を動かし、新たなネットワークの扉が開かれた。
どんなふうに、どこまで広がっていくのか、
実はまだ、誰も分かっていない。
僕の立場と役割は、ただただ正しく作り、
人をつなげていくことのみである。
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