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エビちゃん日記
- かんなみ百景
南箱根ダイヤランドという別荘地に居住するのは、
どうも腰が落ち着かないというか、
やっぱ多少の罪悪感を覚えてしまう。
専務と呼ばれるようになっても、
長年培ったプロレタリアート根性は、そう簡単には抜けない。
ダイヤランドは広く、千人を超える人が住んでいるようだが、
しかしここは町(地域社会) ではない。
子どもの姿を見ることがないのだ。
地域との接点を持たず、ここで悠々自適に暮らす団塊世代の方々には、
それでいいのか! と問うてみたくもなる。
『男たちの旅路』(80年代のNHKドラマ) の鶴田浩二みたいに。
別に居住者に何か責があると言いたいワケではないんだけどね。
逆に、のんびりするなよ、と自分に言い聞かせたいのか。
まあ、使われなくなった施設を放っておくよりは-
と思って住んでみたものだが、どうにも染まれない自分がいる。
この非日本的な景観を眺めながら
毎日々々丹那盆地と往き来する自分に、
いま一番似合っていると思った曲は、ハンガリーのフォーク音楽、
マルタ・セバスチャンとムジュカスの 『創造』 だろうか。今のところ。
「すみれ色の大地」 というアルバムに収録されている一曲。
スタジオ・ジブリの作品 「おもひでぽろぽろ」 で、
たしか紅花畑のシーンで流れたやつだ。
この曲を聴きながら、どこかに駆けていきたい衝動にかられつつ、
毎朝僕は山から盆地に降りてくる。
刈った後の稲わらを干して、牛の餌や農業資材として活用する風景が、
ここにはまだ残っている。
田んぼは米だけでない、自給力を提供する土台でもあるのに、
経済学者や政治家は、コメの価格やコスト試算だけで価値を量ろうとする。
このようなエコな農の営みは、いつまで続けられることだろうか。
秋の色合いが濃くなってきた丹那盆地の風景と、
宙ぶらりんの私。
早く足元を固めなければ。。。
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