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エビちゃん日記
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3月20日(日)。
東京・下北沢の「ふくしまオルガン堂」が
この日をもって閉店となった。
開店の際には花を届けて、馳せ参じた気分だったのだが、
フルーツバスケット赴任後はなかなか来れなくなってしまった。
最後の日だけでも、と夕方に立ち寄った。
お店には次々とゆかりのあるお客さんが顔を見せ、
3年間の労をにぎらい、また様々な思いを語り合っていた。
喜多方(旧山都町)「あいづ耕人会たべらんしょ」の浅見彰宏さん、
二本松の菅野正寿さんの姿もあり、嬉しくなる。
福島にとっての災厄は、地震・津波より原発事故だった。
本当に福島の有機農家は頑張ったと思う。
土を守るために研究や試行錯誤を繰り返し、測定しては情報公開し、
「風評被害」という鵺(ぬえ)のような敵と向かい続けた。
おかげでたくさんのことを学ばせて頂いた。
僕にとっては、労をねぎらうどころか、感謝したい気持ちだ。
ずっとボランティアスタッフとして協力した
高橋久夫さんは、厨房で忙しそう。
期待してた「本日のふくしま定食」はすでに売り切れで、
残った料理をつまみに、棚に並んだ福島の酒を
右から左まで、ひと通り頂くことにした。
出版社コモンズの大江正章さん(写真奥の左)や、
CSOネットワーク事務局長の黒田かをりさん(写真手前左)とも
「お久しぶり」の再会。
壁には福島の美しい風景や、
オルガン堂に関わった生産者の写真が飾られている。
彼らの思いを、若者の街・下北沢で伝え続けた3年間だった。
スタッフの方々、お疲れ様でした。
僕は数回しか来れなかったけど、みんなの笑顔と福島の酒で
いつも元気をもらってましたよ。
6時、閉店の挨拶をする浅見さん(右から2番目)。
「アンテナショップとしてのオルガン堂は閉店しますが、
希望を持って、引き続き福島の思いを発信し続けていきます。」
寂しい挨拶でなく、明るい笑顔がいい。
左から2番目の若者が、店長の佐藤達也さん。
いわきのケーキ屋さんで働いていた元パティシエだ。
実は、3月で店を閉めると聞いて、僕は達也さんをスカウトしようとした。
彼は丹那のフルーツバスケットまでやって来てくれて、
ケーキ工房を見て、一度は「やってみたい」と言ってくれたのだが、
結婚したお連れ合いとの関係で、
静岡県への赴任はついに無理となった。
ちょっと悔しい。。。けど、仕方がない。
幸せな彼を祝おうと思う。
福島と東京、生産者と消費者をつないだ
昭和の食堂のようだった「ふくしまオルガン堂・下北沢」。
このお店は閉めるけど、
「オルガン堂は、今日も、明日も、いつまでも元気です!」
今度は福島でお会いしましょう。
5月4日の山都の堰さらいに「今年はゼッタイ参加するから!」
と勢いで浅見さんに約束してしまった。
行くしかないね。
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