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エビちゃん日記
- 脱原発・自然エネルギー
東京電力は今日、
原子力規制委員会の有識者会合で、
今進めている福島第1原発の凍土遮水壁について、
完全に凍結させることは難しいとの見解を示した。
福島第1原発1~4号機の原子炉建屋とタービン建屋の地下に
溜まっている高濃度汚染水は6万トン。
そして今も1日400トンの地下水が流入している。
流れ続けてくる地下水に対して、
凍土壁工事の効果はかなり怪しくなってきている。
工事にはすでに350億円費やされ、
しかも今後維持するのに年間20億円の電気代がかかると言われている。
しかし東電は強行し続けている。
一方で、原子力損害賠償・廃炉等支援機構が、
廃炉計画に「石棺」という文字を忍ばせた。
さすがに福島県知事の抗議で削除したようだが、
廃炉に向けての混迷ぶりが窺える。
大飯原発では、原子力規制委員会が想定した地震の揺れに対して、
計算が甘いとの指摘が前委員長代理だった専門家から出されている。
しかし委員会は見直さないと突っぱねている。
鹿児島・川内原発では避難計画に対する不安が払しょくできない。
避難計画は新しい規制基準でも審査の対象外なのだが、
これでは地元住民の生命軽視と言われても仕方ないだろう。
ゲンパツというのは、建設計画から廃炉そして廃棄物管理まで、
恐ろしく金のかかる代物であり、
なおかつ一度の事故で発生するリスクの規模と範囲は
計算しきれない。
たとえ再稼働しても、せいぜい10年かそこらで廃炉の議論になる。
未来のないエネルギー源であることは明白になっている。
一刻も早く撤退すべきだ。
ここで原発関連の本をもう一冊紹介させていただきたい。
日本科学者会議編『原発を阻止した地域の闘い(第1集)』(本の泉社刊)。
この国にも、原発計画を止めた町がある。
三重県芦浜、石川県珠洲、福井県小浜、和歌山県日高、宮崎県串間、
鳥取県青谷・気高、そして四国の各地。
四国では高知県窪川が有名だが、
何を隠そう、四国内で最初に上がった候補地を潰したのは、
僕の故郷である。
僕の親は漁協に勤めていたが、漁民総出で反対運動を展開した。
たたかいは1960年代後半から70年代いっぱいまで続いた。
我が家の玄関にも「原発反対の家」のステッカーが貼られていた。
自慢話に聞こえるでしょうか?
そうです。 本書に故郷の町の名が出てきたのでつい・・・
いや、褒めてやりたいのです、あの野卑な漁師たちを。
この本を読んでつくづく思うのは、
ゲンパツは計画を推進する時点から汚らしい。
使われるのは金による誘惑と恫喝(どうかつ、おどし)である。
それによって平和だった共同体社会が分裂する。
いったん計画をひっこめても、水面下で誘惑と恫喝は続けられる。
どこも共通していたことがわかる。
断固! 止めよう、原発は。
そして地域の力を見直し、日本を立て直しましょう。
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