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エビちゃん日記
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「全国農業後継者会議」二日目(8/5)は、
おきたま興農舎のほ場見学。
まずは南陽市まで走り、
渡部健太郎くんのリンゴ畑。
果樹栽培の難しさを楽しそうに語る。
挨拶もしっかりしていて、
「頼もしい後継者ですね」とお父さんに水を向ければ、
「いやいや、まだまだ」の返答。
そしていつの間にか、親父が説明に出張ってきてたりする。
(中央で説明するのがお父さん)
要所要所で口ははさむが、できるだけ黙って
見守るように努めていると言う。
ハラハラしながら、忍耐する。
「見るほうが疲れますよ」と笑いながら、
しかし本音は嬉しくてしょうがないのだ。
僕もそんな親の気持ちが分かる歳になってしまったか。。。
牛乳などを駆使して農薬を減らす努力をしている鈴木父子。
収穫まで、気が抜けない日々が続く。
次は高畠町まで戻り、小黒耕作さんのブドウ畑に入る。
山の傾斜地にブドウのハウスが並ぶ、
この地方の随所に見られる風景である。
収穫期に入ったデラウェアの棚の下を進む。
説明する小黒耕作さん。
親の願いがそのまんま伝わってくる名前だ。
継いでくれてよかったね。
今日び、山を利用した農業の話題はどこも獣害である。
一番の対策は人がたくさんいて、農業に活気があることだ。
人気のなくなった里山は獣たちの天下となる。
その意味でも、未来は若者たちの活躍にかかっている。
厳しいことだらけだろうけど、
明るく頑張ってほしい、と願う。
小黒さんの、有機栽培の棚田。
美しいね。
興農舎の事務所に戻れば、
枝豆の出荷作業中。品種は「ゆあがりむすめ」。
今年の出来は、まずまず平年並みとのこと。
小林亮代表の娘夫婦、和香子さんと温さんから
在来のモチ米と水稲の育苗ハウスで栽培中の
オカヒジキなどを見せてもらい、
全員で記念写真を撮って解散となる。
とにかく暑い山形だった。
でも夏が夏らしくあるのは、いいことだ。
これからの心配は台風かな。
今年は台風が少ない。
こういう年はかえってデカいのが来たりする。
自然相手の仕事に不安は尽きないが、
それを想定しながら対策を考えるのが農業でもある。
作物は、自然からの恵みであると同時に、
人々の知恵と技術と愛情の賜物なのだ。
四季豊かな日本で、繊細に磨き上げてきた農という世界を
受け継ぐ若者たちに、元気をもらった二日間だった。
別れ際、小黒耕作さんのお嬢ちゃんに
バイバイと手を振ったら、
「ごきげんよう」という言葉が返ってきた。
素晴らしい!
この人たちなら大丈夫だと確信した。
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