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エビちゃん日記
- かんなみ百景

今日は秋分の日。
暦ではもう秋の中日(なかび)ということになる。
暑っつい夏の後半に立て続けに台風がやって来て、
狼狽(うろた)えているうちに秋分だ。
ただ暦というのは先を読んで、
農作業などの支度を示唆する合図だということらしい。
長雨のあとの「秋晴れ」を待っているうちに、
次の二十四節気(半月後)はもう「寒露」になる。
せわしないとも思うけど、
季節の変化を慈しみながら、多少の余裕をもって次の準備をする、
という教えなんでしょうね。
秋分は彼岸の中日で、先祖の霊を供養する習わしだけれど、
一方で秋の豊穣を祝う祭りも、このあたりに集中する。
ここ函南では18日がピークだったようで、
あちこちから聞こえてくる鉦や太鼓のお囃子につられて、
覗いてみた。
仮住まいのアパートの近くにある雷電神社。
主役は子どもたちか。
こうやって地域の行事に参加することで、
故郷(ふるさと)感が育まれていく。
大人にとっては、地域愛の伝承だけでなく、
多少の目論見もある。
そしてここから10分も歩くと、天地神社というのがある。
函南は神社が多い気がする。
しかも興味をそそられる名前があちこちにある。
「天降神社」「山の神神社」「火雷神社」「初姫神社」・・・
暇があれば由来など調べたいとも思ったりするのだが。。。
天地神社に入ると、
樹齢800年という大楠が迎えてくれる。
県の天然記念物に指定されている。
800年前といえば、鎌倉時代初期。
ここに立ち続け、見つめてきた数えきれない出来事を、
ひとつひとつ聞いてみたい。
時々拝みに来ることにしよう。
境内にはステージが設えてあって、
きっと踊りや太鼓、地元アーティストのライブや、
子どもたちのパフォーマンスなどが企画されているのだろう。
立ち寄った時は、餅投げならぬ「お菓子投げ」が始まろうとしていた。
神社の手前で女の子が
ビニール袋を握って僕を追い越していったのは、
こういうことか。
世間は連休で、他にもあちこちで
お祭りや運動会などが行なわれたのかな。
しかし、僕がゆっくりできたのはこの日(18日)だけ。
で、今日、秋分の日の丹那盆地。
周囲の山が霧に隠れる日が増えてきた。
稲刈りも進み、
畔にはヒガンバナが満開を迎えている。
別名「曼珠沙華」。
梵語で「天上の赤い花」の意味だとか。
煩悩や悪行から解脱できると言われるが、
なかなか僕にはそのご利益が巡ってこない。
毎年見つめているのに。
一心不乱に蜜を吸うアゲハチョウがいた。
キアゲハですね。
こちらはコスモスに誘われてやってきた
オナガシジミチョウ。
紋様が違うって?
これは翅の裏ですよ。
表はこう。
オナガシジミでしょ。
・・・って、物知りみたいですけど、
ポケット図鑑で調べただけです。
お昼休みの、束の間の散歩でした。
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