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エビちゃん日記
- かんなみ百景
- 丹那牛乳&酪農王国オラッチェ

昨日の渋谷は魔女やゾンビらのお祭り騒ぎで
スゴかったらしい。
しかしこちら丹那のハロウィンは、
多国籍なドンチャン騒ぎで終わるものではない。
ひと味もふた味も違って、
ストーリーのある立派な食育イベントに仕上がっていた。
では昨日の続きを-
10月30日(日)午後3時の長光寺。
境内に佇む六地蔵。
赤子を抱く慈母観音。
そんな仏様の祈りの眼差しをモノともせず、
餓鬼道に堕ちた妖怪たちが賑やかに集結した。
お面や衣装は、一週間前にお寺に集まってつくったものだ。
各地のお地蔵さんを巡っては音楽祭を開いているという
「地蔵音楽団」の、ちょっとヒップな音楽に合わせ、
勇ましく雄叫びを上げて、いざ出陣。
あとは、、、ついて行きましょうか。
さすが酪農の郷、牛乳の妖怪も「見参つかまつる」か。
しょじょじ(正確には証城寺:しょうじょうじ)の狸囃子
を合唱しながら、妖怪は進む。
しょ、しょ、しょうじょうじ、しょうじょうじの庭は
つ つ 月夜だ 皆出て 来い来い来い
おいらの友だちゃ ぽんぽこぽんのぽん負けるな 負けるな 和尚さんに負けるな
来い 来い 来い 来い 来い 来い
皆出て 来い来い来い
野口雨情(作詩)、中山晋平(作曲)先生も、
きっと笑い涙を流して喜んでくれたに違いない。
これぞニッポンのフォークロアだね。
田んぼ道を通れば、田んぼはいいな ♪
と即興曲も飛び出す。
けっこう一次産業を大事にする妖怪たちだった。
1km ほどの道のりをパレードして、
酪農王国オラッチェに乗り込む。
冷たい風にもめげず子供たちは、いや基い、
妖怪たちはよく歩いた。
ゴールとなったオラッチェのステージで記念撮影。
その後、妖怪たちはオラッチェ・レストランに入り、
施食(せじき)の法要を受ける。
柿沼和尚による読経が始まる。
お経の意味は分からないけど、東北大震災で亡くなった
魂への鎮魂の言葉も聞かれた。
神妙に聞く礼儀正しい子ども・・いや基い、妖怪たち。
ふと見れば、木魚はウルトラマンだ。
お坊さんにポクポク叩かれ続けるウルトラマン。
彼とても仏の掌にあったのか・・・
「はい、みんな、口を開けて・・そのまま。
菩薩さまがお菓子を入れてあげるからね」
お菓子の名前にも意味があったようだが、
記憶できなかった。
餓鬼は欲望につられ、口を開ける。
そのお菓子を口に入れたところで、
妖怪たちは和尚さんの手の内に・・てことか。
法要が終わると、食事の儀式。
ご飯と、出汁をとってない豚汁、
そして沢庵が並べられた。
すべて地元で収穫されたものである。
禅における作法と、
食の意味を説く柿沼忍昭お尚。
指につけた一滴の汁と、7粒のご飯を
今も地球のどこかで飢えている人たちのために捧げ、
祈りましょう。
私たちの体は、食べ物でできている。
食べものも、もとは生命ある生き物である。
感謝して、もし食べきれなかったら、
いいんだよ、ここにいるアヒルたちに上げよう。
一粒も無駄にしない。
これを「エコ」と言います。
禅の「五観の偈(げ)」を読み上げ、
「いただきます」。
いつの間にか、妖怪ではなく
「良い子」なった子供たち。
ほんと、みんな行儀良く食べている。
ご馳走さまの時には、
「願わくはこの功徳をもって、あまねく一切に及ぼし、
我らと衆生と、皆ともに仏道を成ぜんことを
(すべての人々に幸せが行き渡るように)。」
と祈る。
施食の完了。
いつの間にか妖怪は消えている。
菩薩アーティスト「TETTA(テッタ)」の
美女様たちも、お疲れ様でした。
函南町丹那地区オリジナル「ハロウィン」の完成です!
いかがでしたでしょうか。
☆3つ、いただけますでしょうか。
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