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エビちゃん日記
- 丹那牛乳&酪農王国オラッチェ
- 震災復興
![](https://fruitbasket.jp/wp-content/uploads/2017/03/20170312王国チャリティ⑨.jpg)
東日本大震災から6年が経った。
もう6年か・・・
死者1万5893人、行方不明者2553人、震災関連死3523人。
ふるさとを追われ今も避難先で暮らす人、12万3千人。
うち原発事故による避難指示を受けている人、5万6千人。
そして・・未だプレハブ仮設住宅で暮らす人、3万4千人。。。
(いずれも今朝の朝日新聞朝刊から)
地震、津波という天災だけだったなら、
昨日の記念日には、人々は抱き合って復興にかけた労苦をかみしめ、
喜び合ったことだろう。
それぞれのふるさとで、祭りを復活させたりしながら。
しかし同時に発生した原発事故という人災は、
この6年、ずっと人々の心と暮らしに暗い影を落としてきた。
突然に故郷を追われる・・・
この恨みの深さは、非当事者には想像しきれない。
震災関連死の数に入らない、原発事故に起因する自死や病死もあることを、
僕らは知らされているし、今も彷徨っている人たちがいる。
福島第1原発の廃炉作業にかかる時間は40年と言われているが、
はたしてそれも怪しい。
溶けた核燃料の状態すらまだ分かってないのだから。
そして放射性廃棄物は落としどころを見つけられないまま、
溜まり続けている。
どこにあろうが、10万年は隔離しなければならないものだ。
ホモ・サピエンスの歴史に匹敵する時間を。
世界の東芝は、原発事業という罠によって破綻しつつある。
しかしこの国はまだ、再稼働に執念を燃やしている。
僕は死ぬ間際に、廃炉の行く末を見通すことができるだろうか。。。
それぞれの場所や生き方で、同じ時間でも重さは異なる。
仮設での6年は耐え難く重いことと思うが、
別な歩みを始めた人には、もう遠い時間の感覚になっていたりする。
違う営みを生きる人々の心をつなぎ続けるのは難しいけど、
僕らでもやれることは、やろう。
その気持ちだけは持ち続けたい。祈るだけでも。
静岡県田方郡函南町の一角で、今年も
“僕たちにできる、精一杯のこと” -チャリティイベントが行われた。
地元・函南町内だけでなく、三島や伊豆の各地から
賛同した団体やお店が出展して、
売上金の40%以上を義援金として寄付する。
我が社は申し訳ないけど、
この時期に大地を守る会の「東京集会」もあって、
連チャンでのスタッフ休日動員は忍びなく、
各自自主的な参加協力ということで許してもらう。
ドイツ国営放送のカメラマン、トビー・マーシャルさんが撮った
被災地の写真が展示されている。
東北を巡った記憶が蘇ってきて、
この写真群は何度見ても立ち尽くす。
三陸・石巻からも出店。
水産加工品をもってやってきてくれた。
今年も義援金は「石巻日日こども新聞」に寄付される予定である。
こちらは岩手県山田町の牡蠣。
漁業も復活してきているようだ。
立派な牡蠣で、2個いただく。
伊豆総合高校の生徒たちによる太鼓演奏も。
午後2時46分、黙とうを捧げ、
曹洞宗・長光寺住職、柿沼忍昭和尚による法要が行われる。
講話の途中、声を詰まらせる一瞬があった。
宮城県雄勝町の友人を思い出して・・・とのこと。
和尚も人の子でありまして。
両側に飾られた絵は、和尚が描いた先手観音。
震災後、たくさんの手が求められた。
いっぱいの手を差し伸べたくて、描いたんだそうだ。
願いを込めて、これからも手を描き続けたいと語る。
読経の中、焼香し、手を合わせる参加者たち。
静岡の一角から、
ささやかな手を送ります。
元気も一緒に届けられたなら、嬉しい。
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