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エビちゃん日記
- 雑記その他
![](https://fruitbasket.jp/wp-content/uploads/2017/04/20170428楠➀.jpg)
「FB(フルーツバスケットの略、フェイスブックではありません)
伊豆の国センター」駐車場の主、クス王(と勝手に名づけた)
の葉が、新葉に替わった。
クスノキは常緑樹だが、この時期に葉が落ち、
一斉に更新される。
センター勤務のスタッフに聞いたら、
本当に一気に葉が落ち、入れ替わったようだ。
何も語らないが、しっかりと存在感を示しながら、
こいつも生きている。
まばゆい新緑に励まされているようで、
こちらもエネルギーをもらう。
そのエネルギーは、古い葉が捉えて蓄えた太陽の力だ。
さて、「ふるさと納税」を考えるの続き。
総務省の「返礼品は寄付額の3割以下に」という要請に、
反発した自治体が多くあった。
税収を増やしている自治体にしてみれば、
「過熱気味でも良いではないか」というのだ。
前回も書いたように、産業振興予算の肩代わりになっているし、
欲しい人や興味を持ってくれた人に届けられるという意味では、
効果的に活用できている、という主張らしい。
調達費が特定の事業者に落ちていることについては、
地域に貢献する製品をみんなで創造していこう(その意味で競争しよう)
というモチベーションにつながっている、
いわば地域活性のエンジンになる、という肯定論もある。
なにより、自らのアイディアや地元資源を使って
自主財源を集められるという点で、
地方自治体の自立心を喚起しているのだ、などと
言われれば、フム……と腕も組んでしまう。
さらには、こんな論もある。
地方交付税交付金で地方自治体を牛耳ってきた中央の力に、
これは風穴を開けるものだと。
そんなふうに考えてみると、総務省の「3割以下」圧力は、
「ふるさと納税」の隆盛に歯止めを掛けたい意向がはたらいての
ことなのかもしれない、と穿ってみたくもなる。
本来は、故郷を離れてしまった人たちが出身地を応援できる
ものとしてスタートしたはずだが、
いつの間にか返礼品競争ばかりが目につくようになった。
この競争に乗り遅れた町は税収減に直結する。
しょうがない、税金の移動だからね。
つつましくはやってられない、という気になるのも無理はない。
しかし、である。
本来の主旨で納税を募っているケースもある。
いや、そればかりか、注目すべき事例が生まれてきている。
Ⅰ型糖尿病の研究に助成するとか、
犬の殺処分ゼロに取り組むNPOに助成するとか、
クレジットカードなどで見かける、
いわゆる「コーズ・マーケティング」(cause=原因・根拠、ここでは大義の意味)
の導入である。
北海道・上士幌町では、保育園の無料化を実現したと聞く。
そして、驚愕させたのが函館市だ。
函館市はいま、津軽海峡を挟んだ対面にある青森県大間町に
建設中(今は中断)の大間原発の建設差し止め訴訟を起こしているが、
この訴訟費用に充てる「ふるさと納税」を募集したのだ。
4月3日に受付を開始したところ、
何と4日間で50件-120万円の寄付が集まったらしい。
これって・・風穴どころじゃない。
税の歴史から見ても、前代未聞の「事件」ではないか。
総務省の圧力が本格化しないことを祈りたくなる。
「ふるさと納税」に参加する動機は、返礼品目当てだけではない。
実際に、無税になる上限を超えて納税している人がかなりいるようだ。
貴重な「私の血税」の使い途は自ら選択したいと考える人たちが
動き出しているとしたら、、、
同じ函でもこちらは「箱根の南」、函南町長に提案したい。
モノではなく、もとい、モノだけではなく、
コトあるいはテーマで勝負してみようじゃないですか。
意志ある納税に応えられる町にしたいものです。
いや待て、来月の酪農王国の取締役会で町長に会うんじゃなかったか。
こんなこと書いてしまって・・・
イイじゃないか、間違ってはいないだろう。
クス王が見てるぞ、しっかりしろ!
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