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エビちゃん日記

2018/02/07
  • オイシックス・ラ・大地
月に誓う

2月7日(水)午前7時半に出社。
(「大地」時代のエビを知る人は信じられないだろうけど、
  だいたいいつもこれくらい。)
温度計は-7℃を表示していて、
もしかしてこの冬一番の冷え込みになったか。

ここ丹那盆地は標高もあるため(235m)、
1月22日(月)の降雪では、あっという間に積もり始めた。
この時は幸い深夜から雨に変わったので、
翌朝の出勤は事なきを得たけれど、
あのまま雪が続いたらかなりヤバかった。

丹那に来て3年と7カ月。
毎年年末にはスタッドレスに履き替えていたけど、
ほとんど必要ない冬が続いたために、
今年はつい油断して、まだノーマルタイヤのままである。
替えのタイヤは埼玉の自宅に置いたまま。
嫌な予感がする4回目の冬である。

この間、親会社(オイシックスドット大地)から、
来期の事業計画の素案を出せと指示されたり、
月次の営業報告に突っ込みが入ったり、
四半期の決算報告では質問やら修正依頼に対応したりで、
ストレスの溜まる日が続いた。
いや、それらも社長としての大事なお勤めではあるんだけれど、
こっちは人も少ない中小企業であって、
歩こうとしているのに後ろ(上?)から引き戻されているような
気分がして、イライラも募るというものである。。。

とか言いながらも、
今年は新年から新しい分野に足を踏み入れていて、
それが少しずつ形になりつつあるところ。
地域に貢献するフルーツバスケットの新地平を
一日も早くお見せしたいと頑張ってはいるのであります。

そんな状況でブログの更新もできずにいたら、
1月30日(火)午後3時頃、
「オイシックスドット大地(株)がNTTドコモから
『らでぃっしゅぼーや』の全株式を取得、3月1日付で子会社化する」
というリリースが、両社から同時に流れてきた。

おかげでアチコチの生産者や取引先、知人から
「どうなっちゃうの」という問い合わせの電話が入ってくる。
「私に聞かれても困ります」と前置きしつつ、
「当面は大きな変化はないですよ」と答える。

「エビちゃんブログでコメントがあるでしょうから、待ちます」
というメールもいただいたけど、
ごめんね、上記以上に語れるものがありません。

「想定していたよ」というワケ知りタイプの方もいた。
そんな方には、
「まあ、もともと大地とらでぃっしゅは兄弟のようなものでしたから
(らでぃっしゅ創設から初期の間は大地を守る会が支援した背景がある)、
 こっちが先だったんじゃないか、と言われれば、まあそうですかね」
という感じで応じたりして・・・

 

3社が一緒になっても、それぞれに時間をかけて培ってきた
独自性や企業文化を持つブランドである。
その個性を活かして、それぞれが生産者の受け皿と
消費者の選択肢を広げ、強化していくことで、
オーガニックの世界が広がっていけばいい。
飛躍的に伸びつつある欧米のオーガニック市場に比べて、
日本の伸びはまったく鈍化している。
ネックの一つと言われた物流面での改革を共同で進められれば、
生産者にとっても消費者にとってもメリットになるはずだ。
進めるべき効率化(コストダウン)と、
してはならない画一化は、3者とも自覚している。
それは信じてもらっていい。

問題はその先にあるんだと思う。
「オーガニック」はたんなる商品ではない。
それは次の社会づくりに向かう視点を集約した言葉であり、
この星で人類を進化させる思想をもった「潮流」である。
合流によって創られる力が、新しい社会づくりへの翼になる、
それを念じて仕事を組み立てていかなければならない。
だからこそ「オイシックスドット大地」設立にあたって、
「ミッションを果たそう」というメッセージが発信されたのだ。

数字(売上高とか利益とか)にも厳しくなるけど、
それが意味するところを見つめながら進んでいこう。
この事件を、資本主義の論理で咲いたトピックで
終わらせてはならないのである。
資本主義の終焉とか言われる時代に-

大地を守る会42年、らでぃっしゅぼーや29年、オイシックス17年。
ほぼひと回りずつ歳の違う3つのブランド。
一つになって、一つにならず。
それぞれの歴史を背負って、真髄を問われる
本物のたたかい(=一緒に時代を創る)の幕が開いたのだ。
ワクワクしてほしい。
間違っても相撲部屋の一門のようにならないことを祈る。

 

何も写真がないので、これでも。
1月31日の夜、空を眺めながら撮った皆既月食。

一本しか持ってない18-250㎜ズームレンズでも、
まあまあ撮れてる。

眺めながら、前に書いた日記を思い出した。
見よ、月が後を追う』。

どんな結果になろうとも、背中に責任を持ちたいと思う。
見てろ、月よ。

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