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今年の3.11は-

2018/02/17
  • 未分類
今年の3.11は-

やっぱり、、ひと言なりでも記しておきたい。
2月10日、作家・石牟礼道子さんが亡くなった。
90歳。
長く闘病生活にありながら執筆を続けておられたが
(報道によれば渡辺京二さんらによる口述筆記だった)、
とうとうお別れの日がきてしまった。。。

僕にとって水俣病と石牟礼さんの作品は、
青少年期に出自を自覚させ、生きる上での立ち位置を示唆
してくる、磁場のようなものとして存在していた。
一度もお会いすることはなかったけど、
この場を借りて衷心より哀悼の意を捧げます。

 

2月15日、前夜未明より嵐のような突風が吹く。
どうやら春一番だったらしい。
少しずつ日も高くなってきて、
伊豆の河津桜も見頃を迎えつつあるようだ。

フルーツバスケットの製造部門では、
静岡県内各地の生産者(団体・個人)からの依頼による
みかんジュースの製造が続いている。
自社分のジュース製造も終え、終盤戦に入ってきた。
今年のミカンは全国的に不作が伝えられ、
海外産の加工原料まで高騰しているけど、
我が社への依頼製造量を見る限り、
産地によって凸凹あるも、全体数量は落ちてない。

ただしその背景には気をつけておきたい。
ミカンそのものの消費減少に加えて、
生産地では高齢化に拍車がかかっている。
ジュース加工の依頼が消えた時、
他社に依頼先を切り替えたんだったら、まだいい。
我々の努力不足を反省しよう。
しかし、一つのみかん山が放棄された結果だとしたら、
これは我々の持続可能性に関わる問題である。
製造(=生産)は消費と違って、少しずつ減るのではない。
ある年、ある産地のまとまった量の依頼が、パタっと消えるのだ。

加工は一次産業にどうコミットすればいいのか、
すでに加工者としての生き方が問われる時代にあることを、
しっかり自覚しておきたいと思う。

 

さて、今回はご案内を二つ。

昨年12月8日にレポートした日本未来科学館の
科学コミュニケーター・池辺靖さんから、
3月10日(土)に開催するシンポジウムの予告をリリースした
とのことで、案内をいただいた。

日本科学未来館「Lesson #3.11プロジェクト」シンポジウム
『原発事故から7年、放射の汚染の状況はどこまで改善したのか』

事故から7年が経過した。
放射性物質の減衰は、人智の取り組みもあってか
予想以上に進んだかに見えている。
しかし実際に放射性物質は何処に、どのように残存しているのか。
農業の回復はどこまで行ったのか。
そして未解明の課題は-。

継続して調査してきた研究者の発表だけでなく、
研究者と直接話ができるプログラムも用意されている。
主催者の姿勢として受け止めたい。

参加費は無料です。
参加方法はホームページより事前申込み制、先着240名。
勝手な意見を出した者として、僕も参加します。
関心が続いていることを示すことが、
調査と研究(者)を支えます。
評価や批評は多様にあっていい。
議論も大いにして欲しい。
しかしそのためにもデータの蓄積(調査の継続と解析・研究)
はしてもらわなければなりません。
一人でも多くの参加を期待したいです。

そして翌日、3月11日は酪農王国オラッチェにて、
今年も復興支援チャリティ・イベントが開催されます。
宮城県石巻市からも例年通りやって来てくれます。
曹洞宗長光寺住職による鎮魂の儀式は午後2時半過ぎから。
たくさんの参加者が楽しんで
飲み食いしてくれることが支援になります。

僕はこの地に赴任した者として、ここで祈ります。
石牟礼道子さんの誕生日に-
よろしかったら函南・丹那盆地にお越しください。

案内2件でした。

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