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エビちゃん日記
- 日々日々フルーツバスケット
- 雑記その他
なかなか小さな成果も報告できない日々が
続いている。
25日は、いま注目のスーパーマーケット経営者、
福島屋の福島徹会長を訪ね、COBOさんとの
新しい商品開発にアドバイスをいただく。
NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」でも紹介された
スゴ腕、いや、本質を見つめ続ける男。
COBO&FBプロジェクトに対し、
とても期待してくれていることを感じ、決意を新たにする。
26日は、そのCOBOさんがやって来て、
ケーキ工房(ムーラン・ナ・ヴァン)の設備や機器を
使っての試作に入る。
27日は三鷹の森ジブリ美術館のカフェ
「麦わらぼうし」を訪ね、試作品にダメ出しを食らいながらも、
改良を偉そうに宣言して、結局、中央線沿線で飲んだくれる。
大地を守る会に提案している新商品は、
なかなか希少で価格も高くなってしまうものばかりで、
何かもうひとひねり、ふたひねりが必要だ。。。
焦りが先行するのはよろしくないと、
今日はあえてゆっくりと、
各駅停車に乗って東京まで向かうことにした。
途中、前から気になっていた駅があって、
天気も良かったので、思い切って降りてみた。
東海道線の熱海と小田原の間にある、
根府川(ねぶかわ)という駅。
詩人・茨木のりこが詠んだ詩の一節の記憶があったのだ。
根府川
東海道線の小駅
赤いカンナの咲いている駅たっぷり栄養のある
大きな花の向こうに
いつもまっさおな海がひろがっていた中尉との恋の話をきかされながら
友と二人ここを通ったことがあった・・・
(「根府川の海」)
本当に詩の通り、
真っ青な海がホームの目の前に広がっていた。
次の電車が来るまでの束の間、
ホームでたむろした。
彼女の詩の一行を繰り返したりしながら。
いちど視たものを忘れないでいよう・・
(「いちど視たもの」)
けっきょく僕は世俗から離れられないので、
いまこの国で起きている事態に重ねてしまうのだった。
1年半後、政治家たちは何と喋っているのだろう。
騙されず、忘れずにいたいものだとか。
茨木のりこには、こんな詩もあった。
あるいはついにそんなものは
誕生することがないのだとしても
わたしたちは準備することを
やめないだろう
ほんとうの 死と
生と
共感のために (「準備する」)
駅の改札の脇に、意外な碑が建っていた。
この地での関東大震災の被害がいかほどだったのか、
僕はまったく知らない。
ただ添えられた花と一個のみかんに、
何かを残し続けようとする思いが継承されているのだと
想像したがっている自分がいる。
私個人の、焦りと感傷によるものだと分かりつつ。
それでも、
忘れないでいよう、という意思は持続させたい。
根府川という駅を通過するたびに思っていたことだった。
ひと電車分の途中下車。
実にささやかな行動でも、やってみるもんだと思った。
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