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エビちゃん日記
- 雑記その他
「2021年の10の疑問と怒り、あるいは驚き」
続き。
第5位‥‥マシーン色の「みどり」戦略で有機農業の拡大とは?
今年5月に農水省が発表した「みどりの農業システム戦略」。
2050年までに有機農業の面積を全農地の25%
(100万ha、現在は0.5%)に増やすという
超野心的な政策発表だったが、中身を見ると、
ドローンやAI技術、除草ロボットの活用など
いわゆる「スマート農業」で推進するという発想である。
「有機農業」とは何なのか。
どういう思想のもとに広がってきたものなのか、そして
なぜ化学農薬や化学肥料を削減しなければならないのかは
語られておらず、総花的に各種の技術対策を並べた、
哲学なき「産業政策」と言わざるを得ない。
世界の流れに乗ったつもりなのだろうが、実現できるとは思えない。
ただ「有機を拡大」するという決意表明には敬意を表して、
引き続き大いに議論していこうじゃないか。
第4位‥‥コロナ対策への疑問は尽きず、来年へ-
昨年の頭から始まった新型コロナウィルスの感染拡大に対する、
これまでの対策には数々の疑問が残ったままである。
オリ・パラ開催への影響を恐れたとしか思えない昨春から始まって、
今年のオチは、残ったアベノマスクが8200万枚、
今年度末までにかかるその保管費用が約6億円、という数字である。
そしてずっと思ってきたことは、「ムダ削減」の掛け声のもとで
保健所体制を縮小させてきた
これまでの行政への根本的反省が見えないことだ。
今も政府は目の前の敵しか見ていない、そう思えてならない。
このウィルスが収束した後に、どのような歴史的総括がされるのか、
注視し続けたい。
第3位‥‥「処理水」という名の「汚染水」、流す前になぜ元栓を締めないのか?
福島第一原発の「汚染水」(とあえて言わせてもらう)海洋放出問題。
流す・流さないの議論の前に「地下水の流入を止める」のが先決だろう。
でなかったら汚染される水の放出はいつまでも、長く続くことになる。
「止めてから言え!」-僕の疑問はこの一言に尽きる。
原発政策に言いたいことはいくつもあるが、
今年はこの一点にしておきたい。
この汚染水論争にいろんなことが象徴されていると思うのである。
第2位‥‥広がり続ける「格差社会」。
このテーマは、平板なコメントでまとめられない。
人によって出る言葉もまた格差社会を反映するように思う。
為政者も、「寄り添う」姿勢は表明できても、
取るべきところから取ることはできず、
せいぜい賃金の値上げと「分配」を要求し、
一律に10万円程度の現金をばらまくしか、考えられないのだ。
投資で増えた資産は失う恐れと表裏にあり、社会の循環とは別物である。
なのにあろうことか、この国ではこれから、学校で「投資」を教えるという。
資本主義の末期が訪れてきていると、僕には思えてならない。
念のために申しておきますが、
私は経営者ではありますが、資本家ではありませんので、誤解なく。
そして第1位は‥‥やっぱり怒りは収まらない。「政治のウソ」がひどすぎる。
改ざん・隠ぺい・もみ消し・・・さらに驚かされたのは、消しゴムの登場。
基幹統計データって鉛筆で書かれているのかぁ!
公文書や統計データを改ざんするということは、歴史を歪めることである。
僕らは今まさに進行する「政治の腐敗」を見せつけられている。
この今も「歴史」であることを、自覚したい。
辞書で調べた言葉もある。「認諾(にんだく)」。
広辞苑によれば、「原告の請求を正当だと認める被告の陳述」とある。
ならば、訴えた赤城さんの妻の要求を受け入れ、真実を明かすのが
被告としての責任ではないか。
それを「1億7千万円の税金」で幕引きを図るのが政治なのか。
・・・こんな欺瞞がまかり通ってイイのだろうか。
忘れないようにしたい。
はい。以上、大晦日に吐き出させていただきました。
僕の結論は、「ゆでガエル国民」にはなりたくない! です。
12月29日、
函南町丹那にある本社と、隣の伊豆の国市に設けた「伊豆の国センター」
の間にある田園地帯(旧韮山町)から望んだ富士。
この道を走ると、なぜか歌を歌いたくなる。
前向きになれる。
今年も一年、見守ってくれてありがとう。
来年もよろしくね。
では皆様、どうぞよいお年をお迎えください。
来年は、もっと書けるよう頑張ります!
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