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エビちゃん日記
- あんしんはしんどい日記
- 竹林再生
1月21日(土)、
ほとんど幽霊会員状態になっている(会費は払っています)
「森林(もり)づくり伊豆の會(かい)」から案内をいただき、
函南町のお隣・伊豆の国市での
竹林整備作業に参加した。
場所は韮山(にらやま)という地区で、
国の重要文化財にも指定されている「江川邸」
(韮山代官所の世襲代官・江川家の邸宅)
の傍にある竹林。
江川邸の紹介は後々するとして、
ここで昨年11月、「江川邸竹灯り実行委員会」主催による
『竹灯籠(たけとうろう)祭り』が6年ぶりに復活、開催された。
同実行委員会は、荒れた江川邸まわりの竹やぶを整備し、
きれいな里山を取り戻すことを本来の目的として結成されたもので、
上記のイベント開催を皮切りとして実際の竹林整備作業に着手。
そこで現場での作業指導を「森林づくり伊豆の會」が引き受けた、
という経緯らしい。
この日の作業参加者は6名。
竹をガンガン伐っていくのかと思ったら、
その前段の作業があった。
小型のクローラー(キャタピラで走行する道具運搬車)や
チッパー(竹をチップにする粉砕機、これもキャタピラで動く)を
上に上げていくための「道」を作らなければならない、
ということである。
人が歩ける細い道はあるが、
邪魔な竹を伐り、スコップやツルハシを使って、
その道幅を広げるのが、今日のメイン作業だと。
土木作業か・・・と一瞬ひるんだが、
そうか、そういうことだ(まずは作業を進められる状態にする)と納得。
やるしかないですね。
あとは黙々と作業に勤しむ。
-と書けば、それなりの戦力になったかのようだが、
なんせ鈍(なまく)らの体に、慣れない仕事。
勢いよく始めたらすぐに息が切れ、汗が噴き出す始末。
休んでは息を整え、を繰り返しながら、何とか予定の距離をやり終える。
ギリギリだが、何とかクローラーが通れる幅にはなった。
踏み固めて道らしくして、まあまあキレイにできたか。
「性格が出てるね」と言われた。
下の平場では、竹炭づくりも行われた。
細かく砕いて畜舎に敷けば、消臭・殺菌効果を発揮する。
畑の土に混ぜれば土壌改良材にもなる。
こういった資源としての活用を取り戻していくことで
経済循環も生まれ、人が入れば獣害も減り、
良いタケノコも採れるようになる。
災害リスクの少ない強い山にもなる。
竹素材の日用品や道具類はほぼプラスチックにとって代わられ、
つくる技術も絶滅寸前となったところで、今度はプラスチックの害が
叫ばれるようになった。
そんな中で、竹の力と価値を見直し、
新たな活用方法を生み出していく取り組みが
全国各地で始まっている。
そのひとつとして「竹灯り」があり、また「メンマ」もある。
(一昨年12月、山口県防府市の(株)エシカルバンブーが運営する
「竹ラボ」にて撮影した竹灯り)
(その帰り、山口空港に飾られていた竹灯りのアート作品)
竹林再生は、経済と文化の再生につながっているのである。
竹林の山を少し登った先に、富士山を展望できる一角があり、
そこに製作途中の竹ベンチがあった。
ベンチを固定させるための杭打ちを行う。
木槌での打ち方にもコツがあると教わる。
整備が進めば、ここで富士山を眺めながらおにぎりタイムか・・・
いいね。
なかなか毎回の参加とはいかないが、
今後も可能な限り参加させていただくことを約束して、帰路についた。
秋には、江川邸での「竹灯籠祭り」もレポートできればと思う。
さて、話題をもう一つ。
一昨日、1月24日(火)夕方のこと。
地元・丹那小学校5年生の女子生徒さんが会社を訪ねてきた。
「総合的な学習の時間」(いわゆる「総合学習」)で、
メンマについて調べたいので教えてください、というのだ。
聞けば、いろんな題材が挙げられたさいに、教頭先生から
「丹那の竹でメンマをつくった会社がある」と言われて、
興味を持ったとのこと。
丹那小学校の教頭先生は、きっと立派な先生に違いない。
「メンマをつくろうと思ったきっかけは何ですか?」
から始まって、どうやってつくるのか、
竹やぶが荒れるとどんな問題が起きるのか、
どうしてそうなってきたのか、そしてさらには
「フルーツバスケットって何やってる会社なんですか」まで、
はては聞かれてもいない農業問題まで含めて、
先生になった気分で、お喋りしたのだった。
話すこと1時間20分くらい。
彼女はせっせとノートを取り、
満足して(と勝手に決め込む)帰って行かれた。
きっと良いレポートができるはずだ(と勝手に決め込む)。
そして農家の子もいるであろうクラスの仲間や先生たちが、
地域の環境や農業の現状について、
少しでも関心を高めてくれたなら嬉しい。
できれば春に「タケノコ(&メンマ用若竹)狩り」体験をやりたいね、
そういってお別れした。
Sちゃん、頑張ってください。
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