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エビちゃん日記
- 脱原発・自然エネルギー
藻谷浩介さんの講演レポート、続けます。
さて、では静岡は何をすればよいのか。
静岡にある資源で対抗しよう、ということです。
静岡にはいっぱい山がある。その木を使って建築する。
技術的にはすでに30階建てのビルも可能になっている。
耐震性も鉄筋に負けない、火災にも強い木の建築が実現して、
ヨーロッパでは鉄筋ビルが木に替わりつつある。
日本では(山を捨て)鉄筋コンクリートのビルを作るたびに、
アラブにお金を払い続けている。
木を使えば、木クズや間伐材が発生する。
それは燃料や発電に使う。
(ペレットボイラーやエコストーブ、木質バイオマス発電など)
木を使う文化を取り戻すだけで、荒れ山が宝の山に化ける。
日本ほど木が生え、土が肥えている先進国はないのだから。
お茶もある、水産物もある、豊富な地下水資源がある・・・
《エビ注・・『里山資本主義』(角川新書)に具体例が紹介されてます。》
数十年でなくなるものに頼らず、
100年、1000年と使い続けられるもので勝負する。
それがいま求められている発想です。
お金の使い方次第で地域が変わる。
懐に貯めるのでなく、外に持ってかれるのでもなく、
すぐに使ってくれる人に回すこと(子育て真っ最中の母親など)。
できるだけ地元の原材料を使い、地元のものを食べ、
設備投資には地元の業者を使って技術力を高める。
若者たちの給料を上げ、お金が地域で循環させるようにする。
最大のロスは光熱費を外国に持っていかれていることだ。
あと1%、地元のものを買うだけで、
人口1万人の町に200人の雇用が増える。
あと1%、省エネするだけで100人の雇用が増える。
とにかく日本はエネルギー代を払い過ぎている。
せっせと稼いではアラブに貢いで、赤字をつくっている。
それを負担しているのは、あなたです。
静岡には有り余るほどの太陽エネルギーがある。水力がある。
山がある。たくさんの食材がある。
それらの資源を駆使して、エネルギーの自給力を高め、
美味しい食品をつくってフランスやイタリアに対抗する。
静岡ならできるはずだ。
原発に走って、数十年後にウランがなくなって後悔しないように。
思い立ったがやる時。今から、です。
結果的に、それこそが温暖化防止につながる生き方なのです。
すべてのものはつながっている。
以上、藻谷ブシでした。
地域の食文化をどう活用するかについては、
農水の検討会で作成した「日本食文化ナビ」も
参考文献として挙げておきたい。
巻末には一緒に委員を務めた藻谷さんたちと意見を交えた
座談会 も収録されているので、
ご一読いただけると嬉しいです。
続いて、環境エネルギー政策研究所(ISEP)所長、
「ご当地エネルギー協会」の仕掛け人、飯田哲也さんの講演。
レポートするのも結構しんどいけど、続けます。
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