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シカ肉の栄養成分の話

2018/11/06
  • 伊豆半島・シカ肉だより
シカ肉の栄養成分の話

今回は、シカ肉の栄養価について。

各種の文献やネット情報をあたると、
高たんぱく・低カロリー・低脂肪・低コレステロール・
鉄分豊富といった特徴が、ほぼ共通に挙げられています。
つまりシカ肉は
「ダイエットに適した、ヘルシーな肉」
として評価が定着していると言えるでしょう。

そこで改めて基準指標として引用されることの多い
「日本食品標準成分表」(文科省)を見てみますと、
最新の2015年版(七訂)から
「にほんじか(えぞしか)」のデータが掲載されています。
他の肉と比較してみますと、下記のようになります。

ちなみに「エゾシカ」は、在来種であるニホンジカの亜種で、
本州のホンシュウジカ、四国・九州のキュウシュウジカなど
7種の亜種が日本列島には生息しています。

【可食部100g当たり】
                                (kcal)     (g)    (g)          (mg)          (mg)
                             エネルギー たんぱく質  脂質 コレステロール  鉄
ニホンジカ
(エゾシカ赤肉、生)     147            22.6        5.2          59             3.4
牛(和牛・肩ロース)    411            13.8      37.4          89             0.7
豚(肩ロース)              253            17.1      19.2          69             0.6
鶏(若鶏モモ)              204            16.6      14.2          89             0.6

たしかに、牛肉と比較してカロリーは約3分の1、
たんぱく質は1.6倍、脂肪分は7分の1、鉄分は5倍近く、
という数値です。

シカ肉にはミオグロビン(筋肉中にある色素タンパク質、
動物の筋肉の赤さの素)が多く含まれているため、
赤身が濃くなります。
そのミオグロビンにはヘム鉄という鉄分が含まれていて、
ヘム鉄は人体内にある鉄分と性質が似ているため
体内吸収率が高く消化が早い、という理屈になります。

鉄分は1日に1.5gが体から失われているとも言われ、
現在の日本人の平均的な食生活では、
ともすると不足がちになる成分。
特に女性には頼もしい食材ではないでしょうか。

また脂質にはドコサヒキサエン酸(DHA)やリノール酸、
α-リノレン酸などの不飽和脂肪酸が多く含まれています。
DHAは青魚に多く含まれる成分で、
他の肉にはほとんど含まれていませんが、
なんとシカ肉には含まれているのです。
中性脂肪や悪玉コレステロールを減少させる働きがあり、
脳の働きを活発にすると言われているヤツですね。
日本人はイワシやサバなどの青魚から多く摂取してきましたが、
漁獲量も消費量も減っている近年、お肉から摂れるという
貴重な食材であります。

シカ肉は古くから健康食として利用されてきましたが、
生活習慣病やアレルギーにも効果があるなど、
機能性成分についての新たな知見も発見されつつあり、
大いに期待したいところです。

 

伊豆箱根鉄道駿豆(すんず)線・修善寺駅前で、
イズシカ肉を使ったオリジナル・メニューを出している
割烹料理店「四季」を営む宮下毅さんは、
「伊豆市は東京オリンピックの自転車競技の会場になる。
 女性アスリートにシカ肉料理を食べてもらってね、
 活躍してくれると嬉しいんだけどね」
なんて語っています。

ダイエットに最適な肉、
貧血予防に役立つ鉄分やビタミンB2も豊富。
高齢者の健康寿命を延ばすにも高たんぱくのシカ肉を、ぜひ。

日々、肉のカット作業に従事し、
きれいに仕上げてくれる大橋英敏さんの作業風景。

よろしくお願いします。

次は、食べ方のポイントについて、です。

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