logo

BLOG

エビちゃん日記

トップ エビちゃん日記

丹那小で「竹灯籠」作り

2023/10/08
  • あんしんはしんどい日記
  • かんなみ百景
  • 竹林再生
丹那小で「竹灯籠」作り

記録的な暑さが続いた9月が終わり、
10月に入ったと思ったら、
途端に朝夕が冷え始めた。

5日には富士山初冠雪が発表された。
公式記録は甲府観測所からの目視によるが
 (目視なので曇りや雨だと遅れる。そんな
  記録でいいのか、僕は今も納得できない)、
この日、丹那側からもわずかに確認できた。

そして朝の通勤時間(7時半ごろ)。
熱函道路(熱海―函南間の幹線道路)では、
丹那盆地に上るあたりで霧に包まれた。
僕にとってはこの現象が、
これから寒くなる、という指標である。

 

10月6日(金)は、
ほぼ4年ぶりとなる会社の飲み会を開いた。
9月末で退社して起業することになった社員を
激励して送るのがメインだったが、
この4年弱の間に入社した社員が3名、
パートさんが7名、まとめて
遅ればせながらの歓迎会も兼ねた。
こうしてだんだんと「平時」が戻ってきている。
長かったね。

 

しかし・・・
初期のマスク騒動やら何やら色々あったけど、
この国の政府には、とってきた施策を反省して
次のパンデミックに備える気はないようだ。
これだけの歴史的大事件を、
「忘れて終わり」でいい筈がない。
すでに「戦前」のような世相も含めて。。。
メディアもどんどん劣化していってるように
思えてならない昨今である。

 

ともあれ、行動制限も解けて、
いろんな活動ができるようになってきて、
ここ丹那でも、メンマ開発に続く
“ 竹林再生 ” の第2ステージに向けて、
こんな “ 課外授業 ” が行われた。

丹那小学校でメンマ給食を実施したのが6月。
そのきっかけをつくってくれた
鳥屋さなさん(小6)から、
「竹灯籠(とうろう)をみんなで作りたいんですけど」
という連絡があり、「喜んで」と
お手伝いすることになったのだ。

とはいえ、学校にも僕の手元にも、
子供たちに体験させるだけの材料も工具もない。
そこで助っ人を頼んだのが、
すっかり幽霊会員になってしまった
森林(もり)づくり伊豆の會」。

代表の川合正恭さんは快く引き受けてくれて、
人数に合わせて工具も用意してくれるという。
まさに「他人の褌(ふんどし)で相撲を取る」
である。

 

というわけで、決行は10月4日(水)、
放課後の午後3時となる。

竹灯籠作りに手を挙げてくれた生徒さんは8人
とのことで、川合さんはボランティアおじさん3人
を引き連れてやってきてくれた。

 

工作室に集合して、
“ 課外授業 ” の開始。

まずは川合さんが参加者の学年を確認。
使う道具がインパクトドライバーなため、
どこまで任せられるか判断する必要がある。

幸い保護者の方も数名来てくれ、
それぞれ配置に着く。

技術指導は、「伊豆の會」副会長で
木工俱楽部・部長の梅山法昭さん。
チェーンソーの使い方や間伐作業での注意事項など、
手順を踏んできっちり指導される方である。

本当は竹切りから始めるべきなんだけど、
小学生にいきなり密生した竹藪に入って
やらせるのは、さすがに危険である。
時期もあまりよろしくない。
ここはひとつ・・・と、
「伊豆の會」にはカットした竹も持参してもらい、
参加者には電池式の灯りもつけて
材料費として500円、いただくことにした。

 

さて、ここからなら、作り方は
簡単と言えば簡単。

まずはどういう模様で穴を開けるか、
紙に描いて、それを糊で竹に貼り付ける。

 

その模様にしたがって、
インパクトドライバーに竹用ドリルビットを
差し込み、穴を開けていく。

ドリルビットの太さは1mm単位で使い分ける。

みんな怖気ることなく、果敢に挑戦していく。
なかなかのものである。

 

僕は回りながら、
竹を押さえたりドライバーを支えてあげたり、
ちょこっと手伝うだけで、
ただ「いいねぇ、いいねぇ」を連発するのみ。

 

お母さんも途中から、
子どもの補助より自分の作品に夢中になる。

 

作業に費やした時間は
小一時間と言ったところか。
そしてついに、竹灯籠の完成! です。
一番乗りはさすがに6年生。

隣の道具保管室を暗くして、
灯りをともして出来栄えを確認する。

 

  

これまた「いいねぇ、いいねぇ」と、
それしか言えない自分。

函南町出身のスター、
内田篤人(元プロサッカー選手)似の、
Tシャツからして、サッカー少年と見た。
「もしかして親戚?」とか
冗談で聞いてみようかと思ったけど、
恥ずかしくてやめた。

 

全員が作り終えたところで、記念撮影。

 

子供たちの満足した様子が嬉しい。
今夜はこれでキャンドルナイトを楽しんでほしい。

そしてこれから、荒れていく竹やぶを見て
「何とかしたいなぁ」と思いを馳せてくれるなら、
やってみた甲斐があったというものである。

 

小学生の娘からいきなり
「インパクトドライバー、買って」
とねだられたお父さんは、
さぞかし面食らったことだろうと思う。

「お、お前、いつの間にそっち系に・・・」
いやぁ、インパクトありますねぇ。

ま、イイじゃないですか、それも。
学校に怒鳴り込んできた父母はいないようなので、
「ひとまず成功」、ということにしたい。

 

僕も余っていた竹を1本いただいて
(もちろん500円払って)、
自宅に持ち帰り、こっそり試作してみた。

具体的な絵柄は思いつかず、
行き当たりばったりに
ドライバーまかせで・・・

 

夜に長々と電動ドリル音を響かせて、
大家さんが飛んできたりするといけないので、
このへんで。

まあまあかな。
と、誰も褒めてくれないので、自画自賛。

これで孤独のキャンドルナイトを楽しむ。

とりあえず、名前をつけたくなった。

イメージしたテーマがあったワケではない。
あと付けだけど、「希望の道」と命名。

 

子供たちの未来のために-
自分にどれだけのことができるのか。

むしろ逆に、子どもたちから
「希望」をもらうことのほうが多い気がする。

そんな体験をした一日でした。

お問い合わせ

Contact

商品、委託加工、
その他ご不明点につきましては、
お気軽にお問い合わせくださいませ