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函南町「ふるさと納税」返礼品に出品

2024/03/31
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函南町「ふるさと納税」返礼品に出品

前回の新商品紹介で、
大事な情報を書き漏らしたことに気づきました。

「腸がよろこぶ乳酸麹」の賞味期限。
常温で90日持つ優れものです。

お試しいただけると嬉しいです。

 

さて、宣伝ついでにもう一つ報告を。

函南町の「ふるさと納税」の返礼品に、
静岡県産みかん100%の
「手むきみかんジュース」6本セットを
出品しました。

 

「ふるさと納税」。
せっせと利用する方もおられる一方で、
何かと批判も多いこの制度。
本ブログでも以前に疑問を呈したことがある。
もう7年も前の話で、当時の収支計算は稚拙だったけど、
批判的な気持ちは今も変わってない。

「寄付」すれば、個人負担(2千円)以上の、
「返礼品」という名のモノが手に入る。
しかも税金が控除される仕組み。

もとは都市と地方の税収格差の是正と
地域活性化のために、
故郷や支援したい自治体の取り組み・産品支援
のために自分の税金を回せる仕組みとして
設計されたはずだったが、寄付金以上の
返礼品といいうご褒美を用意したがゆえに、
本来の趣旨から離れた通販事業的競争となり、
その仲介手数料市場が生まれたこと、
また結果的に「富裕層優遇」となっている側面も
指摘されている。

そもそも自己負担を伴わない「寄付」は
「寄付」とは言わないと思うのだが、
それ以上に僕が懸念することは、
結果的にトータルとしての税収が減ることだ。
そして「租税」という大事な国家運営基盤への
国民理解が育たなくなってしまうのではないか。
だとすればこれは、
「民主主義」の瓦解につながりかねない。

実際に、本来入る税収が
他の自治体に流れたことによって
減収したぶんの75%は
国からの地方交付税で補填されるが、
これによって地方交付税の特別会計は
財源不足を増大させていっている。
これはイコール、公共サービスの劣化を招く
ことにつながっている。

公共サービスは「タダ」ではない。
みんなで負担し合って維持されるものだ。
道路や水道網といったインフラも、
教育制度も、福祉や医療制度も・・・
このままでは痩せていってしまう。

「〇〇が安く手に入って税金対策にもなるし~」
とかほくそ笑むいっぽうで、
「子育て支援策が足りない~!」と叫ぶ。
「民主主義」国家とは、
「国民が統治する」という自覚をもった
人々の努力によって形成されるものだと
僕は大学で習ったが、
これではまるで「国民総たかり」国家ではないか。
これもポピュリズム政治ってやつの
結果なのだろうか。。。

 

それでも税の流出超(赤字)に悩む自治体は、
「奇麗ごと言ってる場合ではない」のである。
函南町もご多聞にもれず苦しんでいる。

町の担当部署(経済産業課)の方が
我が社にやってきたのは1月中旬のこと。
「何か出してもらえないか」と-

僕の言いたいことくらいは分かっている、
それでも「何とかせんと‥」という思いなのだ。
それは伝わってきた。

モノではなくコトで考えてみては、
とも言ってみたが、
「それはクラウドファンディングの話ですね」
と返ってきた。

そうだね。。。
暫く前に紹介した「みんなが元気になるトイレ
を函南に -だったら
喜んで寄付したいと思うのだが・・・

心中複雑で、
なんかかみ合わない思いも抱きながら、
まあ、モノはないわけではないので、
協力することにした。

静岡県内産100%、
自社製造の「手むきみかんジュース」。
6本入り、2万円。

町から指定された仲介サイト業者は
さとふる」。

我が社の販売価格と
仲介業者への手数料を引いて残った5割、
つまり1万円が函南町の財源となります。

 

(以前に書いた)7年前と違って、
いまや「ふるさと納税」は1兆円市場となった。
その約1割が仲介サイト市場に流れていっている
と言われる。
そしていよいよ、アマゾンも参入してくるらしい。

良かれと思ってつくった制度も、
強烈な商品経済に呑まれていってる感覚に陥る。
「(外に出る)流れを止めたい」と
頭を下げる自治体職員も含めて、
僕らは苦しいたたかいを強いられている
のかもしれない。

 

本当は、自分が払う税金の使途は、
自らの意思で選択したい。

その税の行方を監視する。
その行方に責任を持つために、
法の是非も考える。
そして、投票という行動も含めて
政治への権利を行使する。
その緊張感が国家(政府)と国民の間に必要だ。
税の徴収にエサを撒くような行為は
国民を愚弄するものだと、
僕はどうしても思ってしまう。

 

 - つうワケで、このサイトを通じて
「買ってくれ」という表現はできません。
これは「ふるさと(への)納税」なので。

この「手むきみかんジュース」には、
地域のみかん農家を支える資金も
含まれています。
ささやかでも、みかん山を守ることは、
国土保全にもつながっています。
2000円のご負担で、
それら含めて函南町へのご支援を、
ということであります。

こういう形で地方交付税を奪い合う構図は、
この国をダメにする、と思いつつ・・

いやはや、全然宣伝になってないね。

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